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鉄槌と清風
73部分:71:披露宴(ミッドチルダ)
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いた癖も伸ばし、ストレートロングになっている。

 「………」

 無言で見つめる良彦に、はやてが気付き。

 「なんや、良彦君、みとれてるんか?」

 「なっ…ち、あ、いや…うん、似合ってるぞ、ヴィータ」

 「おう、あんがとな…へへ」

 そのまま、良彦の隣へ座るヴィータ。
 お互いに頬を染め、にこにこしている。

 「さて、それじゃ新郎新婦の馴れ初めとか聞いていこか、セプトよろしくな」

 「うむ、任されよう」

 そういって、はやての後ろから出てくるセプト…こちらは、何時ものワンピースではなく、ヴィータと同じようなドレスを着ている…が、良彦とヴィータの背後に現れたウィンドウに何か映しているらしい。
 何処かの公園で、今とほとんど変わらない良彦が何かおかしな道具で、遊んでいるようにも見えるその映像。

 「って、どッから持ってきやがったこんなもん!」

 「なに、ロード良彦がゼピュロスから記憶を預かったように、ゼピュロスにも記憶されてるんじゃよ…まぁこれが始めての時ではないが、状況はほぼ同じらしいし、のうザフィーラ」

 「あぁ、これと余り変わりは無いな」

 そして、犬…狼モードザフィーラが答える。

 「裏切ったな、ザフィーラ!」

 「主の望みだ、叶えるのが守護獣の役目、すまぬな良彦」

 まぁ、お互い笑いながらなので迫力はないが。
 ちなみに、此処らへんは良彦、ヴィータ、ザフィーラしか知らなかったのだが、これを見た皆の感想は、おかしな事してるな、だったらしい。

 「そして、次は熱々の1321部隊編や」

 此処らへんは、ゼピュロスやグラーフアイゼン、他同僚からデバイスに記憶されていた物を集めたらしい。
 主賓ふたりは、赤い顔で、照れている、改めて見て自覚したのだろう。

 「さらに、機動六課編!」

 このはやて、ノリノリである。
 こちらは、六課フォワード陣のデバイスや、個室以外のカメラなどから抜き出したものだろう…個室のまであったら二人とも再起不能だった可能性は高い。

 「まぁ、ざっとこんな感じやったわけです、この二人気付いて無いのかそこかしこで甘い甘い」

 「ギブアップだ、はやて、其処までにしてくれ」

 「頼むよ、あたしらのMP(恥ずかしさ的な)はもうゼロだ」

 「しゃあないな、そしたら又着替えやな、今度は良彦君もやで」

 そういうはやてが、二人を会場から連れ出していく。



 暫くして、会場の扉が再び開くと、そこに居たのは…青いブレザーに白いスラックス、インナーは白いYシャツの良彦。
 赤いブレザーに紺色のスカート、インナーはやはり白いYシャツのヴィータ、スカートは騎士甲冑と同じ程度か。

 「もし、
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