プロローグ・プロローグ
閉鎖されたセカイ
[2/2]
[9]前 最初 [1]後書き
!!」
お前しつけえなと言わんばかりの絶叫。だが俺は止まらない。残り2秒。
限界まで引き絞ったら、右腕をあらん限りの力で前へ持っていく。機械蜘蛛の腕は目の前まで肉薄していた。残り1秒。
まだだ。まだ当たらない。
最後の締めだ。剣を右腕の勢いのまま、
「おらあッ!!!」
投擲する。
右手に握られていた剣は空気を切り裂き、直進する。
蜘蛛の表情が笑みから驚きに変わる。
そして、絶望へと変わった。
「お疲れ様。お互いに、な」
俺の剣は、機械蜘蛛の右目へ深々と突き刺さった。刀身が全て刺さる程に。
蜘蛛の絶叫。攻撃時の掛け声でも勝利の雄叫びでも無く、断末魔。数センチまで迫っていた腕がゆるゆると引っ込んで行く。
蜘蛛は体を大きく逸らしながら、後ろへ仰向けに倒れた。
二度と動く事は無かった。
[9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ