『第二十五話』〜どろんこ遊びは何歳までの遊びなんだろう?〜
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
からな。
「あとクロノ。おまえには致命的な癖がある」
「なんだ?」
「勝ったと思ってすぐ油断をすることだ。日本には勝って兜の緒を締めろと言う諺があるんだ。勝っても気を抜けばそのすきをつかれてやられる可能性がある。勝っても気を緩めず、ありとあらゆる可能性を考え行動するんだ。お前の悪い癖は必殺技を撃った後に勝ったと思い込んで油断ができ、そこから隙ができている。それを注意しろ。そうすれば少しは変わってくる筈だ」
「……あぁ、わかった」
すると、突如緊急事態を告げるアラートが鳴り響く。
「ジュエルシードか?」
クロノの顔が局員の顔に戻る。
「おそらくそうだろうな」
「クロノ、拓斗君。ジュエルシードの反応があったわ至急現場に向かってください」
突然リンディから通信が来る。
「だとさ」
「わかった。急いで向かおう」
ブリッジに付くと既に転移の準備ができていた。
「場所は?」
「どこかの廃校舎だよ。周りには住宅もなし」
クロノの問いにエイミィが答える。
「今回はどうやらクロノとの二人みたいだな」
「よろしく頼む」
「それじゃ、飛ばすよ!」
エイミィの言葉とともに俺たち二人は光に包まれた。
「……拓斗、これはなぜこうなったんだ?」
「知るか。それよりこれとはなんだ?」
転移は無事成功し、校庭と思われる場所にいる。
俺達の目の前に広がる光景――
「なんで……なんで僕たちは
数え切れないほどいる泥人形に囲まれているんだああぁぁぁぁぁ!!」
「だから知るかあぁぁぁぁぁ!!」
クロノの言葉通り俺たちは泥で作られたと思われる人形に囲まれている。
人形が動くと言うロマンを全く感じさせず、ただ不気味としか言えなかった。
こんな感じに実物との忠実度がほぼ一歩手前上昇すると、途端に嫌悪感を抱く様になる現象を『不気味の谷現象』と言う……
「ソウル、これらは全部ジュエルシードが?」
[十中八九そうだろうな]
「恐らく思念体となって操っているんだろ」
「全部壊せば本体が出てくるって事か? あれを? 全部?」
なんか壊しても動きそうだぞ?
[なのはを連れてこなくて正解だったな………見たら絶対トラウマになってる]
おいソウル、それは俺達はトラウマになっても良いと?
[拓斗、できれば俺アイツ等に触れたくないんだが……]
「俺に素手で戦えと? 俺も触れたくないぞ」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ