スーパーロボット大戦OG外伝
0533話
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ない手駒でも、その戦力についてはインスペクター事件で十分に知っている以上は問題無いという判断か。そしてこれを機会に連邦軍に攻撃を仕掛けるような事をした場合はケネスを通してハガネ辺りに俺達を討たせる……といった感じか?
まぁ、今更連邦軍に対して敵対行動を取るつもりはないが……ケネス、ケネスか。あの小物の事だ。何らかの因縁を付けてきて俺達の機体を接収する様な姑息な真似を考えている可能性も捨てきれない以上、その辺は注意しておいた方がいいだろうな。
「では、私達はこの辺で失礼します。彼に付いていけばシロガネの下まで案内してくれますので」
ミツコがそう言うと共に、ツナギを着たいかにも技術者といった感じの男が姿を現す。
「初めまして、シロガネのデータ取り等の責任者をしていたキノモトといいます」
ペコリと頭を下げるキノモト。
「ああ、よろしく頼む。じゃあシロガネに関しては早速動かしてもいいんだな?」
役員達を引き連れて去って行くミツコの背にそう声を掛けると、こちに振り向いて小さく頷く。
「ええ。今この時も修羅は動いているのですから」
「そうか、了解した」
そうしてミツコ達が去り、この場に残るのは俺達シャドウミラー一行とキノモトのみとなる。
「……こんな事を言うのはなんですが、出来れば大事に使ってやって下さい。俺自身はシロガネを動かした事は無いですが、データ取りをこれだけしているとどうしても親近感が湧いてきてしまって」
「そうですね。自分の艦という訳では無いのかもしれませんが、それでもやっぱり関わっていると愛着が湧くのは当然です」
アークエンジェルの艦長として活動した経験からだろう。マリューが共感出来るとばかりに頷く。
「ですが安心して下さい。私達は精鋭ですから、シロガネが沈められる事はありませんわ」
「……もしかして、貴方が?」
キノモトもマリューの言葉で自分に声を掛けているのが誰なのか分かったのだろう。驚きの表情を浮かべながらマリューへ視線を向けている。
そんなキノモトに、綺麗な笑みを浮かべつつ頷くマリュー。
「ええ。シロガネの艦長を務める事になったマリュー・ラミアスといいます。キノモトさん達が整備したシロガネは大事に使わせて貰いますので」
「そうですか、貴方が。……よろしくお願いします」
「私も元は技術畑出身なので、キノモトさんのお気持ちは十分に分かります」
そんな風に会話をしながらドックを進んで行くと、やがて広大な敷地へと到着する。そして降り立った場所のすぐ目の前にはシロガネへと搭乗する為のハッチが存在していた。
シロガネへと、まるで自分が手がけた愛機であるかのようにどこか優しい目で眺めていたキノモトだったが、すぐに我に返って何処か照れような笑みを
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