第02話 到着!占いババとの出会い
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、実行した。
若い占いババは、ナシゴを頭の上から足の先まで、じろりと観察するとついて来てと言って、歩き出した。
周りを池で囲まれた、円になっている島に連れられてくると、占いババは説明を始めた。
「ここで、一人ずつある選手と戦ってもらいます。5人出てくる選手を全員倒すことが出来たならば、タダで占ってあげるわ。じゃあ、早速ドラキュラマン出よ!」
原作と同じように、勝ち抜ければタダで占ってもらえる。早速準備運動を始めたナシゴの前に一匹のコウモリが飛んで現れる。彼がドラキュラマンだろう。漫画と同じように、人間に変身したドラキュラマンを見て、ナシゴは思った。漫画のドラゴンボールと同じだと。
そして、彼から放たれる闘気の強さや身体の動かし方から、おおよその強さを測るナシゴ。
「それじゃあ、試合開始!」
これから始まるバトルに嬉しそうな笑顔で開始を宣言する、占いババ。
「よろしくお願いします」
ナシゴが武術の礼を取り、頭を下げる。するとすぐに、ドラキュラマンが動き出し、ナシゴの降ろされた頭にめがけて、その拳を振り下ろす。
「死ねい!」
ドラキュラマンが凶悪な笑顔のままで腕を振り下ろし不意打ちを狙ったが、その腕には何も感触がなく、ただ風を切るだけだった。
「何っ?!」
「慌てなさんな、ドラキュラマンさん。まずは挨拶から、大事なことですよ」
子供に似つかわしくないしゃべり方、ドラキュラマンは声を掛けられた方に向くと、いつの間にか、少し離れた所で構えているナシゴを発見する。確かに、頭目掛けて殴りかかったはずだが、いつの間にか視界から消えて、かなりの距離を取られていた。視界から消えているうちに攻撃しなかったのかと考え、ナシゴに舐められたものだとドラキュラマンは思った。
「く、くそ!」
頭に血が上ったドラキュラマンは、ナシゴめがけて走りだし、そのまま同じように頭をめがけて腕を振り下ろす。先ほどと同じような攻撃。しかし、次は避けるだけでなく反撃に移ったナシゴ。ドラキュラマンの目には止まらない早さで、ナシゴの拳が突き出される。拳をモロに腹に受けるドラキュラマン。
カウンター気味に決まったナシゴの拳。ドゴンと大きな鈍い音が周りに響き渡ると、ドラキュラマンの身体がくの字に曲がる。そして、ナシゴの小さな身体にもたれかかったかと思うと、そのまま地面へと伏せるような形になった。ドラキュラマンはナシゴの一撃によって完全に気絶をしていた。
「勝者ナシゴ!」
占いババの勝者宣言が響き渡る。ナシゴは、久しぶりの対人戦だったが、この世界でも今までに鍛えた力が通用することに喜びを感じていた。
「ドラキュラマンに勝ったとはいえ、喜んでいられないわよ。こっちの選手はどんどん強くなっていくんだから」
占いババの用意するのは、
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