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知と知の死闘  第二幕
第一章
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骨に嫌われる彼等だがこうした発言がそれを助長するのであろう。
 だが森はそれをあえて無視した。何よりもチームがシリーズに勝つ事が重要であった。
 しかし彼は気付いていた。自分が率いるチームが老いようとしているのを。それは昨年のシリーズで薄々感じられたしこのペナントで顕著になった。何よりもマジック1でのもたつきがそれを物語っていた。
 だがそれでもなお戦力は西武の方が上というのが多くの者の見方であった。しかし予想は西武圧倒的有利と言われた昨シーズンとは違いヤクルトが僅かに上回っていた。それが今の西武の状況をも表わしていた。
 勢いはヤクルトにある、そしてそのヤクルトは明らかに強くなっている。対する西武は老いている。だが腐っても王者西武だ。そう簡単にはいかない。両者の血戦の幕が再び開けようとしていた。

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