番外、出張中です
IF ネギま編
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が運営しているので、魔法使いとして赴任すると色々と融通してくれるので過ごしやすいのも特徴ですね。シフト制で夜間の警備なども有りますが、夜間の活動の方が多い僕に取っては何の問題も有りません。ただ、学園を覆う結界によって悪魔や天使や堕天使になると力を押さえつけられる上に警備の人間にバレる事もあるので少しだけ大変ではあります。
そして6年の月日が流れ、ようやく帰還の目処が立ち始めた頃にあの日の少年が魔法使いの修行として麻帆良にやってくるということが学園長から伝えられた。
ふむ、逃げますか。会えば高確率で面倒な事になりますから。
その日の内に父が倒れたので故郷に帰ると告げて麻帆良から逃げ出した僕はひっそりと研究の日々を過ごしていたんだけど、ある日悪魔の仕事として依頼されたのが麻帆良学園の戦力調査と少年の脅威度の確認という依頼でした。出来る限り人殺しは避ける様にも言われ、代価も十分に払われてしまっては断る事も出来ませんでした。
久しぶりに戻って来た麻帆良学園は生憎の雨模様。傘を持って来ていなかったので魔法で身体に雨が当たらない様にして、依頼主の人形の少年に貰った符を使ってから学園内を悪魔と天使と堕天使の身体で歩きます。人形の少年に渡された符は学園の結界を誤摩化す物のようだ。
しばらく歩いていると前方から女子中等部の制服を着た集団が走って来ているのを見かけた。その中に顔見知りの子が居たので挨拶でもと思ったのだけど、僕の顔を見た集団が身構えた。どういうことでしょう?
「あ、あんた、まさかネギの過去に出て来た悪魔!?」
先頭を走っていたオッドアイの少女がそう叫んで来ました。
おや?どうやら僕の正体を知っているようですね。
「木場さん、嘘ですよね。あんなに優しくしてくれた貴方が、悪魔だなんて」
「ええ、僕は悪魔なんて者ではありませんよ」
背中から天使の翼を出して顔見知りである桜咲さんに見せつけます。それを見て安堵している桜咲さんには悪いのですが、続いて堕天使の翼、そして最後に悪魔の翼を見せつけます。
「僕は単体の種族ではなく、悪魔でもあり天使でもあり堕天使でもある存在です。そしてネギ少年の過去に出て来た、彼の故郷を滅ぼした悪魔は僕で間違いありませんよ」
「そ、そんな!?」
「僕は全ての種族の制約に縛られて生きていますからね。悪魔として召還され契約を交わせば僕に拒否権はありません。彼の故郷を滅ぼしたのもそういう契約を交わしたからです。まあ3割程は彼の父親であるナギ・スプリングフィールドの所為ですけどね。まあ今となってはどうする事も出来ないですが」
「なんなのよ、それ。そんな事でネギの故郷を!!」
「お嬢さん、悪魔にとって契約とは絶対なんですよ。それを破ると言う事は死を意味する。死にたくないか
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