第01話 転生?これはドラゴンボールの世界?
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る170年以上前の世界だった。
「……いや、しかし……」
落胆したナシゴだったが、あるひらめきが頭をよぎる。この世界がドラゴンボールだとしたら、ドラゴンボールの玉にある願いを叶えてもらえることで、かめはめ波を撃つために亀仙人の教えを請うことが出来るかもしれない。しかし、どうやってドラゴンボールを見つけるのだ。この時代には、ブルマのドラゴンレーダはもちろん、開発者のブルマさえ生まれて居ない。全世界に散らばった小さな玉をどう見つけるのだろうか。
そうだ、占いババがこの世界にいるはずだ。亀仙人よりも200歳以上年上だった彼女は、既に生まれているはず。エイジ255年なら既に商売を始めているかも知れない! 彼女に失せ物探しを頼めば、ドラゴンボールの位置がわかるかもしれない! そんな風に考えついたナシゴは早速行動に移すことにした。
「父よ、話があります」
ナシゴの真剣な眼差しに、姿勢を正して向き合う父親。向き合ってくれた事を確認したナシゴが話を始める。
「僕を旅に出して欲しいのです」
「旅だって……?」
ナシゴは10歳。普通ならば旅に出るには早過ぎる歳だと感じたのだが、昔から成熟しているナシゴを見ていると、それも不可能では無いだろうと考える父。
「それは、昔話した目的のための旅かい?」
「そうです、それを叶えるための旅に出たいのです」
父親は、息子であるナシゴのお願いというのは、生まれて初めて聞いた。昔からわがままを言わない彼の願いを、なるべくなら叶えさせてやりたい父親は決心をした。
「わかった、好きなようにするがいい。これからは、うちの手伝いは必要ないから旅の準備を万全にするように。お金はお父さんが溜めたものがあるから、それを使いなさい。今持ってこよう。それと、旅に出たとしても1年に1回はうちに帰ってくるように」
父親の許可をもらったナシゴの行動は素早かった。父から受け取ったお金を大事に使い、旅の計画と準備を2日で済ませて、目的のドラゴンボールを探すため、まずは、占いババの館を探すことにした。
もしかしたら、この世界はドラゴンボールの世界じゃない、「エイジ」という年代の数え方は偶然同じだけだったかもしれないという考えがよぎったが、それはそれで新しい今の世界を回って見たかったナシゴの希望にかなっていたので、楽に考えながら旅を始めたナシゴだった。
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