悪戯
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こいつの口癖は、いつもこう。
「ぼ、ボクは神様だ!」
カヅイが俺の家に舞い降りてきてから、もうすぐ2週間がたつ。それなのにコイツは――――。
「牧仁、ボクは腹が減ったぞ。飴をくれ」
いつもこんな調子だ。
「あーはいはい、飴ね」
「な、何だそのテキトーな返事は!」
ギャーギャーとうるさいカヅイに拳骨を落とし、いたっと声を出したところでオレンジの飴を口にねじ込む。アンパ○マンの袋を見て安心したように小さな口をむぐむぐさせるカヅイが可愛くて、つい頭をわしわしと撫でてしまった。
(やっべ。カヅイはこれすると怒るんだよな)
「わりぃ、カヅイ」
「むぐ、ん。しょうがない。今日は機嫌がいい、んぐ、ので、むぐ、許してやろう。ん、むぐ、むぐ」
(ああ、もう・・・可愛いなぁ、カヅイ)
はっきり言おう。俺はショタコンじゃない。カヅイは特別だ。そして俺は、カヅイのことが好きだ。愛してるといってもいい。
「カヅイ」
「ん、ぐ。何だ?」
「ちょっと目ぇ閉じて。動くなよ」
「?」
不思議そうな顔をしながらも、素直に目を閉じて動かなくなるカヅイ。
その柔らかそうな唇にキスを落とした。
「!?」
目を見開くカヅイ。
「にゃ、にゃにを、する!?」
(噛んでるし)
「動くなっつたろ?あ、目は開いていいぞ」
「何を・・・っ、ん、ぅ?」
口の中に指を突っ込んで、唾液でぬるぬるとした口腔をまさぐる。
「っふ、ぁンっ!」
カヅイの体がびくり、と跳ねた。そのままブルリと震え、少しして、脱力。
「あ、もうイッた?キスでもないのに、カヅイは感じやすいな」
「あ・・・牧、仁・・・」
挑発の言葉にも乗らず、とろんと蕩けた目で俺のことを見つめてくる。
(・・・可愛い)
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