暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
52話:士とシャマルのお料理教室(笑)
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ーマンとジャガイモに豚肉。
二つのまな板を用意して、俺とシャマル同時進行で作業を進めるようにする。
「これらを好きな大きさに切るんだ。ただし大きすぎると火が通り難くなるし、食べにくくなるから注意な」
「はい」
緊張しているのか、恐る恐るといった感じで最初に手に取ったのは…玉ねぎ。
皮を剥いて、両端を包丁で切る。そしてここからが本番、といった雰囲気で表情を引き締めた。なるほど、玉ねぎ特有のあの現象に備えている訳だ。
「因みに玉ねぎを切る時に出る涙は、玉ねぎの成分が鼻を刺激するからだそうだ。だから口で息をすると涙が出にくいらしい」
それを聞いた瞬間に実行するシャマルさん。その効果が意外によかったのか、玉ねぎを切りながら喜んでいた。
因みにこれは長時間やり続けると効果がなくなり、涙が出てくることがあるから、早めに切り終えるといい。
そして次はピーマンだ。ピーマンはそのまま切るんじゃなくて、先に種を取らなきゃならない。まずヘタのある方を切って、そこから二つに切って、後は手で取り出す。
上手い人だとヘタを切った後に状態で種を取り出せるが、シャマルにそれを要求するのはあまりに酷な話だ。
その後、二つに切ったピーマンを並べ、好きな大きさに切っていく。ここはシャマルも種抜きに苦戦しただけで、そこまで苦労せずにこなす。
お次は人参とジャガイモ。俺は包丁を手に取り、人参は玉ねぎと同じように両端を切ってから、皮を剥いていく。
「え、え〜っと…」
シャマルの方は、少し難しいようだ。確かに野菜の皮むきは難しいからな〜。特にジャガイモなんかは。
「ま、これ使えばすぐだ」
と言って俺が差し出したのは、皮むきの時に重宝するピーラー。俺も包丁に慣れていなかった頃の野菜の皮むきは、だいたいこいつに頼ってきた。
「い、いえ!今日は頑張るつもりなので、楽なやり方はしたくないです!」
「っ……そうか」
少し感心。意外と本気で気合入ってて、これはこれでいい。
五、六分して、シャマルさんはすべての人参の皮むきを終えた。シャマルの剥いた人参やジャガイモは、どれも形が歪になってしまっていた。
「うぅ…ちょっと失敗しちゃった…」
「そんなことねぇよ」
涙目のシャマルに、笑みを浮かべながらシャマルの剥いた人参の一本を手に取る。
「確かに形は歪だ。でも、これはシャマルさんが頑張って剥いた証拠になる。見栄えがいいというのは、確かに必要かもしれない」
だけど、とそこで一旦区切ってから人参を置いて、鍋を取り出す。
「同じ手順で同じように作った料理で、おいしさに差を出すのは二つ。密かな隠し味と、料理する人の気持ち。さらに同じ隠し味を使ったとしたなら、相手の為にどれだけ頑張ったか。相手に対する気持ちが、料
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