暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
A's〜オリジナル 日常編
52話:士とシャマルのお料理教室(笑)
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それらが終わった時間が皆だいたい同じだった為、途中で合流して地球に戻ることになった。と言っても、その時間は地球でだいたい十時近くになっていたが。
それぞれがそれぞれの家へ戻って遅めの夕食を食べる、というのは難しい時間帯だったので、八神家にて皆で夕食を食べて、それから帰る事にしようと話し合って決めた。
だが帰ってみたらどうだ。八神家の食卓にはいくつかの惣菜が並んでいた。そして側にはエプロン姿のシャマルさんが。
どうやらシャマルさんは俺達よりも早く仕事から戻ってきていたらしく、さらには俺達が遅く帰ってくるのを読んでか、軽めの惣菜を作ってみたとのことだった。
「ふふ…どうぞ?」
「「「「………」」」」
そう、シャマルが作った惣菜なのだ。
確か、シグナムとヴィータがシャマルさんの料理について『訳ありだ』と言っていたのを覚えていた。
それを見たはやては静かに冷や汗をかき、それを察してか、なのはもフェイトもそれらに手を出さないでいた。
見た目は……まぁ、普通だ。上手そうに見えなくもないし、これが訳ありの料理とは見えない。
そういえば、と八神家のリビングにあるソファーを見る。その端には狼状態のザフィーラが居座っていた。
「あちらのザフィーラさんは?」
「あぁ、私と一緒に仕事終わって、一緒に帰ってきたのよ」
なるほど、だからあそこで休んでるんだ。
しかし、いつもならはやてが入ってきた時点で玄関近くまでやってくる筈なんだが…まぁ、疲れてたのかな?
そう思いながら、はやてに目配りをした。すると、はやても恐る恐るといった風に俺の方を見てきた。その目には、少しばかり不安の色が見えた。
……行くしか…ないのか…
「う、うまそうだな。いただきます…」
そう言って、箸を手に取り惣菜の一つへ伸ばす。
その瞬間、はやてがあっという表情になったのに、俺は気づけなかった。
そして―――
「あ〜…ん…」
俺の意識は一気にブラックアウトした。
とまぁ、俺があわや三途の川を渡りかけたのは、こんな経緯だ。うん、あれは危なかった。ていうか二度目の死とかシャレにならんよ。
因みにリビングにいあたザフィーラ。あれも実は三途の川を見かけていたらしい。
シャマルさんと一緒に帰ってきたザフィーラは、少しの間離れた隙に作られたアレらを食し、俺と同じように意識を落としていた、とのことだ。
そんなシャレにならない体験をした週の日曜。朝日も真上を目指して上り始め、誰もが眠気に襲われながら行動を開始する時間帯。
「そ、それじゃあ…よろしく、お願いします」
「こちらこそ、シャマルさん」
八神家のキッチンにて、シャマルさんは俺に頭を下げていた。
今日は俺もシャマル
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