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いつか必ず、かめはめ波を撃つことを夢見て
プロローグ
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中竜二はすべての出来事を受け入れて、突然の異変である身体がボロボロになり立てなくなることも、死へと向かう自分の身体も受け入れた。ただ2つだけ不満があるとすれば、日課にしていたかめはめ波を打てるかどうかの確認ができないようになったことと、修行がこれ以上続けられないということ。この2つには不満に思い、落胆をしていた。

 田中竜二が辿ってきた武道の道に関係するすべての人たちは田中竜二の状況に驚き、悲しんだ。そして、なんとか解決できないかと医者を手配し手を打ってくれた。そんな行動に田中竜二は感謝したが、結局身体の問題を解決は出来ずに、身体が動かなくなって7日経ったある朝、沢山の人達に囲まれながら田中竜二は息を引き取った。

 田中竜二は修行へ捧げた人生の幕を閉じた。生涯現役を貫き、82歳という歳になるまで修行を続けた田中竜二は、武道の世界では伝説となったのだった。

 そして、彼の修行する目的が己の人格を磨くことでも、道徳心を高めるためでも、最強の道を目指したのでもなく、ただ「かめはめ波」を放ちたいがためと言う事を知られることは無かった……。

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