第7話
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>>>>>>>>足軽組頭>>>>>>>足軽
こういう立場関係になる。
みんなわかったかな?
久遠「どうした?竜司?」
竜司「ん?いや、ちょっと頭の中で纏めていたところだ」
久遠「ふふっそうか。まぁその他にも、納戸役や祐筆、台所役など、多くの役職があるが…当家ではそんな感じだと思っておけ」
まぁ流石にそれが全国共通という訳ではない。
他国には他国特有の役職があり、状況や事情だって違うのだ。
久遠の話では、織田家は、室町幕府より慣例である寄親寄子に頼らず、その時に迅速に動けるような体制に変えた。
守護大名であった、甲斐武田や駿河今川とは違うのだろう。
ちなみに寄親・寄子とは
中世日本において親子に擬制して結ばれた主従関係あるいはこれに准ずる保護者・被保護者の関係のこと。
保護する側を寄親(よりおや、指南・奏者)、保護される側を寄子(よりこ、寄騎(与力)・同心)とも呼ぶ。
『日葡辞書』では寄親は「ある主君の家中とか、その他の所とかにおいて、ある者が頼り、よりすがる相手の人」、
寄子は「他人を頼り、その庇護のもとにある者。あるいは他の配下にある者」と解説されている byWikipedia
竜司「なるほどな。人を雇うのも相応の銭がかかる。今のご時世、そんな豪族の家は少ないだろう。ってことはより一層寄親の権力が高くなる。尾張みたいな小国にとってはやりにくいことこの上ないな」
久遠「聡いな。そういうことだ。だから我はその制度を撤廃したのだ」
竜司「そうか…ってことは尾張はそれなりに蓄えはあるのか?まぁ駿河、遠江、三河が手に入ったんだからそういうのもできなくはないだろうが」
久遠「それだけじゃないがな。尾張は地味肥え、八方に道が繋がっている。光もできれば人も動く。人が動けば銭も動く。銭が動けば矢銭が入るからな」
矢銭とは武将によって課せられた軍用金のことである。
久遠「そして尾張は津島という、銭のなる木をもっておるのでな。他家よりは銭は豊富だ」
竜司「恵まれてるんだな。尾張って。だが、だからこそ、他家に翻弄されないように舵を取るのが難しい」
久遠「そうだ。そこでお前の出番というわけだ」
竜司「俺を夫にすることで、他家の尾張の豊かな土地と権力、そして兵糧を好き勝手させないよう、先手を打ったという訳だな」
久遠「他家の糸がついた夫など、ぞっとする」
竜司「そうことだな…まぁ俺は名だけのただのお飾りだ。俺の名でよければ好きに使ってくれても構わんさ」
久遠「デアルカ。では城へ急ぐか。そろそろ心構えをしておけよ竜司」
竜司「わかった」
こうして足早に城へ向かうことにした。
いよいよ織田家家臣総勢とご対面といったところ。さて
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