第7話
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撃してくるので回避はしやすい。だが、無駄な肉が付いていないせいで、運動能力も人間の数倍はあるだろう。
竜司「所詮は野生の獣と大差ない…が、あの俊敏性は普通の人間なら対処は難しいだろう…ふん!」
鬼はお構いなしと言った勢いでこちらに距離を詰め、次々と攻撃を繰り出す。
竜司もユキアネサで受け止めたり受け流したりして対応する。
長秀「この音は剣戟の音…!?急ぎましょう!あの方かもしれません!」
勝家「待て麦穂!…しばし様子を見る」
長秀「そんな!」
勝家「落ち着け…我らを相手にあそこまであしらうあやつがそう簡単にやられはせんだろう。…奴の真の実力を推し量る」
長秀「殿のご命令に逆らうことになりますよ?」
勝家「承知している。だが、織田家の家老として、奴の実力を見極める必要がある」
長秀「分かりました…しかし、大丈夫でしょうか?」
勝家「わからん。田楽狭間でのあやつの武は見ているが…あれはただの力任せの攻撃だ。が、他国に行かせるには惜しい人材だと言うならば、この程度の局面など、軽く乗り切ってもらわんとな」
長秀「意地悪ですよ…壬月様」
勝家「私とて、好き好んでこのような振る舞いをしている訳ではない。しかし、殿の身辺を守るのも我らの務め。彼奴の力をこの目で見る、絶好の機会を利用せん手はない」
長秀「…危なくなったらすぐ助けに入ります。そのおつもりでいてください」
勝家「わかっている…が、彼奴もそろそろ動くようだ」
長秀「え…?」
織田家の双璧が振り向くと、竜司は刀を自分の前に出し、構える。
竜司「ふむ…まぁ、こんなものか…鬼との戦い方は…」
先程から見知った気配を感じてはいたが、まさか勝家と長秀が来ているとは思わなかった。
だが、あの二人は動こうとはしない。どうやら俺の力を見極めてるようだ。
そっちがその気ならと思い、距離の詰め方、いなし方をみせることにした。
すると、また別の方向から別の鬼がこちらに向かってくる。
鬼2「ぐがぁあああああああああああ!」
竜司「もう一匹いたか…だが、さっきまで気配がなかった…仕方ない…使いたくなかったが…あれを使うか…」
竜司は刀を抜く。すると刀からはシュー!とした音と共に冷気が凍てつかせる。
そして、ユキアネサを地面に突き刺す。
竜司「限定解除…煉獄氷夜!」
すると瞬く間に二匹の鬼は氷漬けになってしまった。
長秀「竜司どの、ご無事ですか!?」
竜司「あぁ、問題ない。っとそう言えば名前を聞いていなかったな…」
長秀「これは失礼いたしました。私は丹羽五郎左衛門尉長秀。通称は麦穂と申します。以後、お見知り置きくださいま
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