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第三章
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としていた。さながら戦場で全軍を鼓舞する将軍のようであった。彼もまたビルマでの戦いを生き抜いてきて選手獲得等で裏の世界の人間達と渡り合ってきた。策士だけではないのだ。恐ろしいまでの人間としての凄みもまた併せ持っていた。
「あいつも人間だ。わかったな」
「わかりました」
「じゃあ監督」
 主砲の一人中西が出て来た。あまり大きくはない身体だが異様なまでの威圧感がそこにはあった。それは主砲のみが持てるものであった。

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