暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第38話 騎獣とティアとカトレア 女って怖い
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で、選考するのが非常に大変です。
意外だったのが、ディーネとアナスタシアが「参加する」と宣言した事です。どうやら2人も、温泉が相当気に入った様です。この2人の参加で、覗き対策に更に気合が入ったのは私だけの秘密です。
ちなみにイネスも志願していましたが、問答無用で選考落ちにしました。あなたは父上の護衛と言う立場を、本当に分かっているのでしょうか? 気持ちは、分からんでもありませんが……。
食料は演習訓練も兼ねる為に、狩りや野草採取で現地調達する事にしました。船を使えば空輸は可能ですが、コストがかかり過ぎる為却下です。残念ながら空輸は、騎獣による少量運搬で我慢するしかありません。
騎獣は、騎獣訓練が終わったワイバーン2頭とマンティコア6頭を、乗り手込みで回してもらう事になりました。そして更に、私の(未来の)騎獣を連れて行く事を許可されたのです。(あくまで騎獣に慣れるための処置で、騎乗訓練は10歳になってからです)
と言う訳で、ドリュアス領に在る騎獣舎に行き、私の騎獣を選ぶごとになりました。現在乗り手が居ない騎獣は、マンティコアとワイバーンのみです。
注 ドリュアス家では、ある程度訓練すれば誰にでも乗れるフリーの騎獣と、専属で組ませる騎獣に分けています。前者は、人見知りしない騎獣でなければ務まりませんが、使い勝手は非常に良く重宝します。後者は人と騎獣の間に強い信頼関係を築き、極限状態(戦闘など)に強い個体にします。
先ずは、ワイバーンの居る騎獣舎に行きます。しかし、流石は元野生のワイバーン達です。威嚇するばかりで、触れさせてくれる子は居ませんでした。ようやく触っても平気な子が居たとかと思えば、既にパートナーが居たと言う落ちも付きました。世話係に聞くと「まだ人に馴染めない、気難しい子ばかりが残っている」との事です。
気を取り直して、次はマンティコアが居る騎獣舎です。ここもワイバーンの騎獣舎と同じで、残って居るのは、人に馴れない子ばかりで時間がかかるとの事です。ただ威嚇はされない子も居たので、このまま順調にいけばマンティコアを騎獣にする事になりそうです。
部屋に帰ると、ティアがじゃれついて来ました。残念ながら、騎獣達が怯えてしまうので、ティアは連れて行けないのです。
「寂しかったのですか?」
ティアは返事をせずに、私の足に顔をこすり付けるだけでした。私は黙ってティアを抱き上げると、背中を撫でてあげました。
(普段こんな反応しないのに、如何したんだろう?)
私は不思議に思いましたが、ティアが喋ってくれそうも無いので、放っておく事にしました。しかし私が騎獣舎に行った後は、必ず同じ様な態度を取るのでした。
それから、1週間と少しの時間が経ちました。毎日騎獣舎に通
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