第二幕その七
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「木樵さんがね」
「あれっ、君首は」
「くっつけてもらったよ、あの後で」
山猫は木樵に首を切られて鼠の女王を食べようとするのを止められたのです。けれど今も元気に生きています。
「獣医さんにね」
「あの時は手荒なことをしたね、御免ね」
「いいよ、だってくっついたから」
その首がだというのです。
「ブリキの首にはならなかったから」
「ははは、僕みたいにだね」
「そう、元通りだからね」
「ブリキの首もいいものだよ」
「私は元の首がいいのよ」
山猫にしてみればそうだというのです。
「さもないと美味しいものが食べられないじゃない」
「うちの臣民は食べないで欲しいわね」
右側から鼠の女王が山猫に抗議します。
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