計算外
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くわよ」
それを聞いたグレイは笑みを浮かべ、ティアは小さく口元を緩め、呟く。
その横に片膝を立てて座るレーサーが口を開いた。
「貴様・・・2度もこのオレの走りを止めたな」
その言葉に、グレイは氷の壁に凭れ掛かるようにして言葉を紡ぐ。
「何度でも止めてやんよ。氷は命の『時』だって止められる」
「序でに言えば、こっちはアンタ達みたいな奴を潰すのは慣れてるのよ。普段と相手の実力が違うってだけで」
続くようにティアが呟く。
レーサーの表情が怒りからか歪んだ。
「そしてお前は永久に追いつけねェ、妖精の尻尾でも眺めてな」
ウェンディの魔法によって、この男は復活した。
ジェラールは近くにいた闇ギルドの人間から服を奪って身に纏い、樹海の中を歩く。
ふいに立ち止まり、彼は自分の右掌を見つめた。
そして、呟く。
「エルザ・・・」
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