暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
計算外
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
棒の毒蛇『キュベリオス』を連れ、ジェラールを追跡を始める。












「くっ!」
「!頭上!」

一方、レーサーの足止めの為にその場に残ったグレイとティアは、苦戦を強いられていた。
木に打ちつけられたと同時に蹴りが飛び、素早く伏せる事で避ける。

「ちっ、なんて速さだ・・・野郎・・・」
「私でも追いつくのがやっととはね・・・中々やるじゃない」

あのティアさえも苦戦を強いられている。
相手は闇ギルドだし慣れてるでしょ?と言いたいところだが、相手は1人でギルドの1つを潰せる位の魔力を持つ。
が、ティアは魔力は並と比べれば多い方だが、相手と比べると劣っている。
彼女の場合、基本的に魔力の消費を極限まで抑えた戦い方をする為、そしてそこまで魔法を使う必要のない相手が多い為、あまり魔法同士でドンパチやるのは向いていないのだ。
つまり、はっきり言って相手はティアよりも実力は上である。

「オレのコードネームはレーサー」

木の間を幹を蹴る事で上り、1本の枝に降り立ったレーサーが口を開く。

「誰よりも速く、何よりも速く、ただ走る」

身に着けているグローブをぐっと引っ張り、そのスピードに似合うコードネームを持ったレーサーは言い放つ。

「ん?」
「!」
「あれは・・・」

すると、レーサーが空を見上げた。
つられる様にしてグレイとティアも上を見上げる。
その視線の先には、ナツを抱えたハッピー、ウェンディを抱えたシャルル、風を纏って飛ぶルー、風の翼で飛ぶアランがいた。

「助け出したか!」
「バカな!中にはブレインがいたハズだろ!?どうやって!?」
「そんなの単純じゃない。邪魔する奴は蹴散らせばいい話でしょ?アンタ達だってそうやって生きてきたんでしょうが」

それを見たグレイの表情が明るくなり、レーサーが焦ったように叫び、ティアは当然のように表情1つ変えず言い放つ。

「くそっ!行かせるか!」

レーサーは枝から一気に木を昇り、上空へと駆けていく。

「ナツ!よけろォ!」
「!?」

グレイが忠告の言葉を叫ぶが、時既に遅し。
否、その言葉に反応して行動するまでの時間があれば、レーサーは追いついてしまう。

「きゃ!」
「うお!」
「わっ!」
「うあ!」
「んぎゃ!」

レーサーの蹴りが決まる。
それによって飛んでいた6人は落とされた。

「がっ!」

ハッピーの手が離れ、空中から地面に一気に叩き落されたナツ。
そしてその目に頭から落下しそうなウェンディが映る。

「おっとォー!」

4足歩行状態でナツは急ぎ、あと少しの所でウェンディをキャッチした。
その状態のまま、目線だけを動かす。

「ハッピー!シャ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ