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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第282話】
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楯無さんは――。


「うーん……。 気合い充分な所悪いんだけど。 お姉さん、諸事情で模擬戦行えないのよねぇ〜」

「……はっ?」


 一瞬何を言われたか分からず、きょとんとした表情の一夏。

 周りもあまり説明を受けてないから事情が分からず、ただ――これから模擬戦が行われるという事は直感したようだ。


「……だからね。 今回の模擬戦相手はお姉さんじゃないの。 ……うん、お姉さんの一番弟子のヒルト君が相手をするわ」

「へ?」


 思わず耳を疑う言葉に、すっとんきょうな声を出す俺。


「……俺が怖いのか? ISでもし負けたら、あんたは生徒会長の職を辞さないといけないからな」


 明らかな一夏の挑発だが、楯無さんは涼しい顔で表情一つ崩さずに――。


「うふふ。 じゃあそういう事にしておいて? お姉さんは君が怖くて勝負を受けなかったって」

「……ッ」


 挑発に乗らない楯無さんに憤りを隠せない一夏。


「……まあ、もし織斑君がヒルト君に勝てた場合は、私が相手をしましょう」

「え!? ……楯無さん、大丈夫なのですか?」


 さっき事情を聞いていただけに、驚きを隠せなかった俺。


「……うふふ。 キミが勝てば問題ないから大丈夫よ♪」


 何気にプレッシャーのかかる言葉。

 だが、一夏は納得したようで――。


「じゃあ着替えたら始めようぜ。 臨海学校のリベンジ、先に果たす」


 そう言って着替えに向かおうとする一夏だが、それを制止する楯無さん。


「織斑君、まだ話は終わってないわよ?」

「う? ……なら早く済ませてください」

「えぇ。 ……ここからはお姉さんの提案何だけど、ヒルト君にはいつも使ってる村雲では無く、別の機体を使ってもらおうと思ってるの」


 その言葉に、また耳を疑う俺。


「……村雲を使わずに別の機体をですか? ……ですが、今から打鉄なりラファールなり借りるには時間が――」


 その言葉を制止する様に、扇子で俺の唇に触れる楯無さん。


「うふふ。 わざわざ借りに行かなくても、ここにはあるじゃない。 少なくとも【四機の専用機】が……」


 一瞬、何を言ってるのかが皆には理解が出来なかった。

 そんな俺達を、楽しげに見つめながら楯無さんは言葉を続ける。


「【ブルー・ティアーズ】、【甲龍】、【ラファール・リヴァイヴカスタムU】、【シュヴァルツェア・レーゲン】――。 ……美冬ちゃんの村雲は除外させてもらったわ。 キミの機体は、美冬ちゃんの機体の後継機だもの♪ さあ、選んで?」


 唐突な提案に困惑する俺、一夏も事態が飲み込めずポカンとしていて
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