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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第282話】
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この中に未来がいないのは、今日は図書室で調べものがあるとかで別行動。

 ……そういえば、美冬も探してくれてるのかな?


「……ラウラ、悪いが美冬に第三アリーナに来るよう連絡してくれるか?」

「……うむ。 承知した。 ……私も美冬が探してた事を忘れてたのは内緒だぞ」


 何故かそう言うと、携帯を取り出し、美冬へと連絡を取るラウラ――と。


「……ヒルトさん、何故織斑さんと、生徒会長のお二人とご一緒ですの?」


 不思議に思ったのか、訊いてくるものの声色は何処か冷めた感じだった。


「ん。 まあ色々事情があってな。 ……それで楯無さん、どうします?」

「……そぅねぇ……」

「……良いからさっさと始めようぜ。 こっちは準備万端だ。 制服の下にはISスーツも着てるしな」


 そう言って脱ぎ始めようとする一夏に、鈴音のげんこつが頭へと振り下ろされる。


「ば、馬鹿じゃないのッ!? 女の子の目の前で服を脱ごうだ何て! 変態!!」

「……ひでぇ……。 ……最近、鈴が俺に冷たい気がするんだが、何でだ?」


 頭を擦りながら訊いてくる一夏に、呆れながら――。


「……お前がちゃんと構わなかったからだろ?」

「え? なんだって?」


 ……この至近距離で聞こえないとか、もう既に聴覚に異常を来してるとしか思えない。

 ――と。


「お兄ちゃん! 訓練出来ないならちゃんと連絡くれなきゃダメでしょ! 探し回ったんだから……携帯の電源、入れといてよね!」


 怒った表情で仁王立ちする美冬。

 多少息を切らせてるのは走ったからだろう。


「悪い。 今度買い物に付き合うからそれで勘弁してくれないか?」

「……むぅ。 ……仕方ないなぁ……。 次からちゃんと言ってよね? 島を走り回るのだって大変なんだから」


 確かにそうだなと思いつつ、頷くと美冬は――。


「……何で織斑君と生徒会長も居るの? てか、織斑君はちゃんと篠ノ之さんに連絡した? 確か今日は訓練だとか言ってたような」

「げ……忘れてた……。 ……どうすっかなぁ……」


 そう言いながら悩むように腕を組む一夏に、美冬が追い討ちをかける。


「連絡しないと、また教室で刀抜いて大騒ぎしちゃうよ? ……正直、いつ怪我人が出るか分からないんだから織斑君からもちゃんと言ってよね!?」

「わ、分かったって……。 何で美冬に怒られてるんだ、俺……」


 そう言いながら携帯でメールを送る一夏。


「……話はまとまったかしら?」

「……あぁ。 次は負けねぇ。 絶対倒す」


 気合い充分な一夏を他所に、困ったように笑顔を見せる
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