第十五話 聖剣ですか神父再来ですか
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なって気づくとは、察知がなってない。
「何か用か?」
一誠が聴く。俺はそれを無視して、空を見上げる。そこには
月をバックに黒い十の翼を生やした堕天使がいた。こいつがコカビエルか。うん。結局幽々子の方が怖い。
「初めましてかな、グレモリー家の娘。紅髪が麗しいものだ。忌々しい兄君を思い出して反吐が出そうだよ」
上げて落とす。こういう皮肉には皮肉で返すものなのか?
「ごきげんよう、堕ちた天使の幹部ーーコカビエル。それと私の名前はリアス・グレモリーよ。お見知りおきを。もうひとつ付け加えさせてもらうなら、グレモリー家と我らが魔王は最も近く、最も遠い存在。この場で政治的なやり取りに私との接触を求めるのなら無駄だわ」
「それはどうも。そういえば、俺達の根城に三匹ほどネズミがきたのでな。それなりの歓迎をしてやったよ。二匹逃げたが、あの栗色の髪の女はどうなったかな?」
「あら、イリナのことかしら?それなら、既に救出済みよ」
「・・・・・・」
一誠たちは一瞬焦った表情になったが、俺の言葉で落ち着きを取り戻した。
「魔王と交渉などというバカげたことはしない。まあ、妹を犯してから殺せば、サーゼクスの激情が俺に向けられるかもしれないな。それも悪くない」
「・・・それで、私との接触は何が目的かしら?」
「お前の根城である駒王学園を中心にしてこの町で暴れさせてもらうぞ。そうすればサーゼクスも出てくるだろう?」
「そんなことをすれば、堕天使と神、悪魔との戦争が再び勃発するわよ?」
「それは願ったり叶ったりだ。エクスカリバーでも盗めばミカエルが戦争を仕掛けてくれると思ったのだが・・・寄越したのが雑魚のエクソシストどもと聖剣使いが二名だ。つまらん。あまりにつまらん!ーーだから、悪魔の、サーゼクスの妹の根城で暴れるんだよ。ほら、楽しめそうだろう?」
うぜぇ。好き勝手するのはいいが、他人に迷惑をかけるな。責任を取らない奴は嫌いだ。このクソ烏。おっと、烏に失礼だった。
「・・・戦闘狂め」
「そうだ、そうだとも!俺は三つどもえの戦争が終わってから退屈で退屈で仕方がなかった!アザゼルもシェムハザも次の戦争に消極的でな。それどころか、神器なんてつまらんものを集めだしてわけのわからない研究に没頭し始めた。そんなクソの役にも立たないものが俺達の決定的な武器になるとは限らん!・・・まあ、そこのガキが持つ『赤龍帝の籠手《ブーステッド・ギア》』クラスのものならば話は別だが・・・そうそう見つかるわけでもないだろう」
軽視し過ぎると痛い目にあう。よくあることだ。
「・・・お前らは俺の神器もご所望なのかよ?」
「少なくとも俺は興味ない。ーーだが、アザゼルは欲しがるかもしれ
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