眠れる騎士の目覚め
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ように剣を持って戦うことも可能だという
……ダメージはナビゲートピクシーの保有者、つまり俺の投擲武器によるダメージになると菊岡は言っていた
ちなみにデータはプレイヤー時のものの流用である
「え、えーっと……一体何が起こったの?」
「かくかくしかじかでね」
「まるまるうまうま……ってそれ、現実でやっても全く伝わらないからね?」
ユウキとアスナがギャグの応酬をしている。……人間はじっとしていられるようにできていないのを実感した
「それで、結局どういうわけなの?」
疲れたような顔で、アスナが無理矢理話を戻したのは漫才を始めてから実に十数分後だった
さすがに冗談では済ませないと思ったのか、ユウキは珍しく真面目な顔で事の顛末をアスナに伝え始めた
……その内容で俺のやったことをやけに誇張して話すものだから、途中ずっとむず痒かったのだが
「ゴメンね、ユウキ。気づいてあげられなくて」
そして、さらに十数分後。話が終わった頃には真面目な騎士様は涙腺崩壊のご様子である
まあ、アスナの性格は把握しているのでこうなることは予測していたので問題はない
だが、ちなみにここはれっきとした往来であり、人通りもある
故に問題があるとすれば、俺がアスナ(という名前の美少女)を泣かせていると見られ、周囲の目が痛いことだ
……落としたくなった。周囲の視線の発生源の下の当たりをから上を
具体的に言えば頭を
「オブラートに包んだ意味ないじゃん!?」
「いきなりどうしたの?」
「いや、なんか言いたくなって……」
そういえばこの間、リーファにも思考を読まれたな。……俺の心を読むのは彼女としての必須技能なのだろうか?
「……とりあえず、リンくんもありがとう。おかげでユウキと永遠にお別れしなくてすんだわ」
「礼を言われる筋合いはないんだが……まあ、素直に受け取っておこう」
自分のやりたいようにやっただけ。別にアスナのためではない……と言うと無限ループに突入しそうなので言葉を飲み込んでおく
「さてと……ユウキのことを改めて全員に紹介しないとな」
「これがボクの真の姿だ!」
ユウキが何かいけない方向に進化しようとしている……むしろ退化か?
「あはは……まあ、その辺りは後で教育するとして……みんな驚くだろうね」
「だろうな。まあ、仕方ないだろう。避けては通れないしな」
無駄に豪華に脚色された自分の所業を、本人の前で語られるとか、もはや拷問の域であるが、ユウキが嬉しそうなので諦める
「……一度で終わりたいから部屋に集めて話すか」
「そういえば、なんで私を先に呼び出したの?リンくんのお嫁さん達の方を先に話してあげればよかったじゃない」
「ユウキと一番仲のよ
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