第五話 白い狐
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「暴走するやもしれない人間に力を持たせるなど考えられません。ですので、岩隠れではすでにクーデターが起きており、三代目土影が力を失ってどこかに幽閉か逃亡、若しくは謀殺されている・・そう考えられます。」
「馬鹿な!両天秤のオオノキとも言われたあの方が。」
信じられないと思う。若いころ、あの人に何度煮え湯を飲まされたか・・
「火影様、可能性はあります。あの方もずいぶんお年を取られましたからな。」
「はい、最近はなかなか土影の座を譲らない三代目土影に不信を抱いているものもいたと聞いております。」
そうなると、今回の襲撃は大きな波を世界に寄せるかもしれん。
第二次忍界大戦・・よもやあの悲劇がまたも繰り返されるか・・・
「そうとなれば、早々に動かねばならん。シカサク、里の防備を今一度引き締めてくれ。」
「はっ。」
「シカク、そちは岩隠れ、その他の里の情報をより詳しく集めてくれ。」
「はい。」
「ミナト、そちは人命の救助を急がせてくれ。」
「わかりました。」
そう言い残し、それぞれが部屋から出ていく。
これからどうなるのか・・・
里の被害、土影、岩隠れの動向、そして稲荷神社のこと・・・
色々なことが起きておる。
そして、今は夜が明けようとしている。
だがいつものような里の人々の声は聞こえない。
とても静かだ・・・
まるで、嵐の前の静けさのように・・。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ