幕間〜想いを馳せる賢狼、野望進める店の長〜
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長の返した言葉の裏に隠された意図を見抜き、ニコニコ笑顔で一番の方法を美羽に告げる。
「本当かえ!? ……皆の者よく聞くのじゃ! 此処の甘味はの、それはもう天から齎されたような味と言っても過言ではなく、一口食べれば天を垣間見る事が出来て――――」
楽しそうに演説を始める美羽の様子に感化されてか街の人々は出店に並べられた甘味を次々と買っていく。今回の甘味は小さく分けており、値段も十分の一以下なのでお手頃なのも理由だろう。
給仕達が売りさばいて行く中、店長は自分の作った甘味を食す客の笑顔を見て、七乃は可愛らしく演説している美羽の笑顔を見て恍惚とし始める。
その後、出店の全ての品が無くなり、テキパキと片付けをこなす給仕たちの横で店長の本来の店の名を聞いた七乃は次に訪れなければならないのなら高い買い物だったと物凄く後悔した。
大陸でも三本の指に入るであろう有名店『娘娘』
その存在はゆっくりと世界に手を伸ばして行く。
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