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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第15話「私、とりあえず宿屋」
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0000000674」
と書いてあった。ということは、もしかすると自分と同じような人間が過去に
何百人もいた、という可能性も否定はできないのだ。
だとするなら…心当たりはまだある。飲酒の制限はこの文明レベルなら、ほぼないはず。
にも関わらず人間やエルフは二十歳になるまで酒を飲めないことになっている。
もしかすると、この世界にはそんな「前の世界」から来た人の痕跡があるのかもしれない。
証拠を集めないといけない、と思って、今はそのことを頭から消した。
「…ごちそうさまでした。食べておいてなんですけど、すごく豪華でしたね…」
イダがそう言うと、ストランディンやフェーブル、グウェンも肯んじた。
「それはもう。いい商売をさせてもらいましたからね。アレほどの香辛料はなかなか、です。
もし定期に納入することができるのであれば、素晴らしいのですがね」
先ほどの話で言ったことをもう一度言って微笑むドライベールの目は笑ってはいなかった。
「商売人になったよなあ、ほんとに」とリックが揶揄すると、「それは仕方ないでしょう」と
今度は目も笑って答える。
「ですが、本気ですよ。もし遣いの森にそういう場所があって、森守の人々が提供…いえ、
売却してくれるのなら、と思います。実際は無理でしょうけどね」
そう言って、これ以上この話はナシだ、と言わんばかりに「そろそろ次の仕事の時間です」
と言って彼は立ち上がった。
「どうかみなさんごゆっくり。それとリック。厄介事に首を突っ込む時はもう少し慎重に。
前から言っているでしょう?そこのお嬢さんたちのこととか、ね」
微笑みと裏腹の笑っていない目でそう言ってドアへと向かっていった。
「お忙しいところ、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらもいい商売ができて嬉しいですよ」
イダの素直な言葉に、彼は顔だけ振り向いて素直に返す。
「…娘さんや奥さんにも迷惑かかってしまいますからね」
念押しの釘刺しを見舞って、ニヤリと太った商人は笑った。
「わかってるよ。まったくいつもお前はイヤミだなあ。それじゃまたな」
リックの苦笑に苦笑で返し、ドライベールはドアに手を掛ける。
「それは昔からですからね。それではまたどこかで。
チェリー。お客様を玄関までご案内なさい。失礼します」
チェリーに一言言付けると、ドライベールはドアをバタンと閉めて去っていった。
「あ。なんでお嬢さん…?って、行っちゃったか…」
お嬢さん…ストランディンとフェーブルを見ながら言った言葉の意味を問う間も無く。
「お気をつけてお帰りください。
奥様への早馬は我が商会が責任をもって行わせて
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