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ヘタリア大帝国
TURN127 アルプス要塞その十一
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「経済システムは我々のものとほぼ同じです」
「ファンシズムね」
「ファンシズムとは一国社会主義に他なりません」
「共有主義よね」
「はい、まさに」
 それになるとだ、ゾルゲは話すのである。
「ですから欧州も資産主義ばかりとは言えません」
「そこが太平洋と違うわね」
「資産主義と共有主義はやなり全く違います」
 全くだ、そこが違うというのである。
「ですからドクツやイタリンがあっても共有主義の我々が欧州経済圏に入ることには無理があるでしょう」
「そして太平洋にもなのね」
「そう思います、ですからソビエトは」
「ソビエトでやっていくべきなのね」
「そう思います、第三勢力ですね」
 そうなるというのだ、ソビエトは。
「それはそれで戦略があります」
「バランサーだね」
 ここでこう言ったのはロシアだった。
「つまりは」
「そうです、バランサーです」
 まさにそれだというのだ、ゾルゲはロシアにもこう話した。
「ソビエトはそうあるべきです」
「何か凄い違和感があるけれど」
 ロシアは首を傾げつつゾルゲに応えた。
「それもいいかな」
「そうです、ですから」
「うん、そうだね」
 こう話してそしてだった、彼等はこれからのことを考えていた。そうしてだった。
 彼等も彼等の戦略を考えていた。それは第三勢力であった。
 昼の給食の後でだ、カテーリンの知恵袋であるゲーペもこうカテーリンに話していた。
「やはりソビエトは太平洋にも欧州にも加わらずに」
「第三勢力としてなの」
「はい、そのうえで動いていくべきです」
 こう話すのである。
「絶対に」
「そうなのね、じゃあ」
「ソビエトは共有主義です」
 ゲーペもまたこのことを話すのだった。
「資産主義の中に入ることは難しいですし、それに」
「それになの」
「資産主義だけが思想ではないですし」
「共有主義もあっていいわよね」
「そうです、我々の政策はかなり穏やかにもなっています」
 枢軸諸国との戦争を経てソビエト、カテーリンも学んだのだ。自分達がかなり意固地になっていたことにだ。
 それで政策もかなり緩和した、しかし共有主義は守っているというのだ。
「しかし一国そうした国があってもいいですから」
「そううよね、私もそう思うから」
「このままいきましょう」
 是非にだと話してだ、そしてだった。
 ソビエトは第三勢力として生きることにした、戦後はそうするつもりだった。
 しかしそれは全て戦争が終わってからだ、しかし彼等は戦争はもうエイリスとだけしかもエイリス本土だけで行われると考えていた。
 実際にだ、宇垣も山下にこう話していた。
「さて、ベルリンの後はだ」
「オフランスに入りですね」
「あの国とは外交交渉で充分だろう」
 楽観と言
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