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ヘタリア大帝国
TURN127 アルプス要塞その十一
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えば楽観だ、彼も戦いはすぐに終わると思っていた。
「そしてエイリスもだ」
「ロンドンを攻略すれば」
「後は講話だ」
 それで全てが終わるというのだ。
「この長い戦争もこれで終わりだ」
「そうですね、長い戦争でしたが」
 山下も感慨を込めて言う。
「ようやく」
「長官にも苦労をかけたな」
「いえ、そのことはお気になさらず」
 公のことだ、だからだというのだ。
「その様に」
「そう言ってくれるか」
「ベルリンでは陸軍は動く必要はありませんね」
「レーティア=アドルフ総統や他の要人達の警護に就いてもらうがな」
 占領作戦はないというのだ。
「今回はない」
「わかりました、では警護を」
「式典には長官にも出てもらう」
 日本帝国陸軍長官である彼女にもだというのだ。
「頼むぞ」
「では礼装の用意も」
「わしも出る」
 これは当然だった、日本帝国外相である彼もまた。
「そして帝もな」
「来られますね」
「かなりの式典になる、だがだ」
「警護はお任せ下さい」
 この話も整いそうしてだった、戦争以外のことも考えられていき進められていく、戦争も政治の中であるが故に。


TURN127   完


                            2013・8・5
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