鬼と龍の兄弟は V
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で鉛弾に手をかざすと、10発以上はあった弾の殆どが、それまでの勢いを失って重力に従う。
「うお、マジ? 普通の弾とか久しぶりに見たわ」
左腕に2発の弾丸を受けながらも、鬼炎は笑う。そのままビルの屋上を走りぬけ、飛び移りながら移動する。
「今捕まったら、龍に殺されるからなぁ・・・てか、その前に俺の脳細胞が危ないし」
鬼炎は、特有の速さで走りながらある人物を見つけた。茶髪の男と、真紅の髪で一房だけの赤を束ねている男。
はっきり言って、普通の人間には高速で走る鬼炎は残像のようにしか映らないだろう。
しかし、彼らは見ていた。鬼炎の姿を、はっきりと。
茶髪男は糸目の目尻を下げ、赤髪の青年は口の端を歪ませて笑っている。
「アイツ・・・いや、アイツらか」
鬼炎は止まって戦おうかと考えたが、自分が宝石を持っていることと警察に追われていることを思い出して、そのまま走った。
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