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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第12話「私、保留にしてみる」
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でよりも、少しだけ辛辣な口調で。

「―――つうかにゃ、イダの力を使って財政再建、って言ったら間違いなく密輸系しょ。

香辛料とかイネとか柿とか、ここで手にはいらない物を交易品として他領に売る…

でも、東方大陸や南方諸国との貿易は制限されているにゃり」

言葉を区切って、グウェンは息を吐く。

「勿論、量が少なければばれないにゃろめ?今、この袋の中にある程度ならにゃ。

でも、少し多く売り出したらわかるにゃあ。

発覚すれば誰かがお咎めを受けることににゃる。

それじゃあ、わちきらが一方的に犯罪者にされちゃうかもしれないにゃ。

リザードマンの尻尾きりだけは、マジ勘弁してほしいにゃあ?」

グウェンはそう言って、二人の少女を睨めつけた。

「…一部はそのとおりです。ですが、それに頼らなければいけないのです。

あなた方に出会えたのは僥倖…だと思いたいのです。犯罪に近いことを行うのが嫌なら、

せめてそのバッグの中にあるものから、ヒントになるようなものを頂きたいのです…」

フェーブルの瞳から涙が溢れる。余程事態は切羽詰まっているのだろう。

でなければ、男爵家の娘が薬草をとりに来ようなどとは思わない。

しかも、彼女たちの話を信じるのなら、彼女らは男爵の補佐をしているのだ。

そんな重要な…ウヴァの街には欠かせないであろう人物がここにいる。

それはたしかに彼女たちの覚悟がなみなみならぬものであることを示していた。

…本当ことを姉妹が言っているのであれば、だが。

…なら、どうする?イダは、リックは、グウェンは自問する。

彼女たちから嘘の気配は見受けられない。だが、彼女たちの依頼も危険極まりない。

―――私、冒険者になる気無いんだけど。

―――娘を危険な目に合わせる訳にはいかない。

―――森守の仕事もあるし、めんどくさいにゃあ。

三様に答えを探し、もう一度フェーブルの言葉が紡がれる。

「…男爵家の人間であることを証明する手段は今はありません。ですが、ウヴァの街まで

来てもらえるのならば、潔白を証明することは出来るでしょう。

…確かに契約の魔法をいきなり使って、あなた方の逃げ場をなくしてしまったことは

謝る他ありません。ですが、それでも…」

「父親と家を守りたい、ってことね。OK、大体わかった」

紡がれた言葉に、イダはそう答えて「まだ時間はあるよね」とリックに問いかけた。

「ああ、勿論だ。時間がかかりそうだし、明日ドライベールに会ったら、

家に早馬を出すように頼んでおこう」

リックはそう言って、息を吐いた。まあ、お前ならそうだろう、と言わんばかりに。

「…ウヴァの街までは行くわ。それで、そ
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