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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第11話「私、話し合ってみる」
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反論すべき余地はない。だが、ここまで言うのならば…
「何かいい策はあるのかにゃ?お嬢しゃん。知っちゃったからには、あんたらも…」
グウェンが白い八重歯を光らせて、彼女たちを睨めつける。
その秘密を下手にバラそうものなら、殺っちまうぞ。
目は確かにそう言っていた。
「…そうですね。どこか、誰か貴族を…それも官僚となっている中央のものではなく、
帝に信任され各地の統治を行なっている領主貴族をパトロンにするのがいいかと」
ニヤリ、とグウェンの瞳に負けない眼力で、フェーブルの言葉が紡がれた。
「…なるほどな。そのパトロンに、お前さんたちの親父さんをすればいい、ってか」
苦虫を噛み潰したような様子でリックもフェーブルを睨めつける。
「そうです。そして、そのアイテムについても、カストル男爵の娘が見つけた
とても特殊なマジックアイテム、ということにすればいいのです」
なんでもないようなことのように、フェーブルはそう言った。
なんでもないように、彼女は自分たち姉妹が的になる、と言っていた。
そこには、二日前に従者を亡くして泣いていた少女の面影は見えない。
猫を被っていた、とも思えない。どちらもが彼女なのだろう、とイダには思えた。
政治家というのはそういうものだ。国家や集団の利益を考えて行動し、
当然のように自分の感情やプライドは無視しなければならない。
そして、その国家や集団の利益を考える時、「最大多数の最大幸福」と求め、
決して特定の集団のみに利する事無きよう配慮するのが真の政治家というものだろう。
それは決して簡単な道ではなく、現にこの世界でも、我々の世界でも多くの政治家が
政治屋と揶揄される特定の集団の利益を最優先するモノに成り下がっているのだ。
…目指そうとすれば、それは死すら覚悟しなければならないかもしれない。
日本でも過去には、時の総理大臣が白昼堂々刺殺されたという事件があった。
最大多数の最大幸福を目指すことは、それだけに恨みを買う。
それを知っているイダには、
自分を標的にしようとする彼女の覚悟はなみなみならぬものに思えた。
そのフェーブルの言葉にストランディンも「うん。父さんはきっとイダのことを
邪険に扱いはしないから、信じてくれない?」と援護する。
その眼差しは真剣そのものだった。
その言葉に、リックが答える。
「…少し考えさせてくれないか。娘の気持ちというものもある」
「当然ですね。大丈夫です。私たちは決してバラしたりはいたしません。
その証拠をお見せします」
フェーブルはそう続けて、杖を掲げる。紡がれるは神代の…マナを操るための言葉。
神々の使
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