第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第22話 もう何も怖くない
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何度も何度も模擬戦でぶちのめされ、こいつバトルジャンキーじゃね?とぼやいたりもしたが、実力はめきめきと上がっていた。
とくに、はやての幻想世界による特訓はよい経験だったといえる。
「ふっ!」
剣で相手と打ち合う。
以前だったら真っ直ぐ剣を振るだけだったが、いまの木場は違う。
フェイントを混ぜ、わざと隙を作って相手の攻撃を誘う。
「隙ありっ――えっ」
「もらった!」
案の定、罠にかかった相手の首を落とす。
首から血しぶきをあげながら倒れ伏す身体をみて、思う。
グロい。とにかくグロい。
これで死なないというのだから、悪魔の技術力はすごいな、と場違いな感想をもつ。
思考するだけの余裕が、彼にはあった。
「木場、そっちに誘導するぞ」
この試合の主役はあくまでグレモリー眷属。
リアス・グレモリーの技量を見せつけるためにも、グレモリー眷属が矢面に立った方が何かと都合がよい。
シグナムは木場と敵が一対一の状況になるよう誘導し、木場は目の前の相手を倒すことに集中できた。
連戦になるが、地獄のような特訓をくぐりぬけた彼には、何ともなかった。
つらつらと考えつつも身体は勝手に動いてくれる。
いつの間にか周囲に敵の姿はなくなっていた。
「あとは、生徒会室に乗り込むだけだ。勝ったな」
不適な笑みを浮かべるも、戦闘中に油断するな、慢心するとは何事か!とシグナムに切りかかられて涙目になる木場悠斗だった。
◇
次に、正面玄関から突入した塔城子猫たち。
防御寄りだが、攻防のバランスがとれた塔城子猫は、真っ向勝負に強い。
同じく攻守のバランスがとれたヴィータが、彼女を援護する。
ザフィーラは、彼女たちに邪魔が入らないように、防御に徹する――正攻法に強いチームだ。
「喰らいな。テートリヒ・シュラアアーク!」
「ぐうっ、動け動け!固まるとまとめて撃破されるぞ」
「貰いました!」
『ライザー・フェニックス様の「騎士」1名、リタイア』
ヴィータが特攻し、相手を分断する。
あわてて散開した敵を子猫が奇襲する。
「くっ、舐めるな!」
「手出しはさせん。守りは任せろ」
破れかぶれの攻撃も、ザフィーラの防御を抜くことはできない。
「よし。分断したぞ。子猫っ!」
「よっ、とっ!まだまだ!」
「こんなところで……」
「きゃあっ」
『ライザー・フェニックス様の「兵士」2名、リタイア』
ヴィータが突撃し、侵入路を確保する。
塔城子猫が後に続き、ザフィーラが、彼女を守る。
敵をヴィータが分断していき、塔城子猫が各個
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