第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第22話 もう何も怖くない
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で、ゲームの説明をしていたグレイフィアの声が響く。
と、同時にあたりに木霊する学校のチャイム音。これが、ゲーム開始の合図となる。
――――レーティングゲームが幕を開けた。
◇
「なんというか。これは予想外ね」
レーティングゲームが、始まってから1時間弱。
下馬評では、ライザー・フェニックスの優位が報じられていたが――あっけないほどに、リアス・グレモリーが圧倒的に優勢であった。
「勝っている分には良いではないか。グレモリー先輩とボクにとっては、負けられない試合なのだからね」
「なんだかなあ。俺たちが出る幕がなさそうだな」
「怪我がないようで、一安心です」
(烈火の将たちも、うまく援護に徹している。こちらの実力を曝す必要がなくて助かるな)
◇
まず、体育館の裏側から進撃していた木場祐斗たち。
木場祐斗とシグナムの剣士タッグは、攻撃に秀でる前衛だ。
シャマルが、そんな二人をうまくサポートするという――奇襲に長けたチームである。
「木場くん、次の廊下を右に行ったすぐに二人いるわ」
「わかりました」
「はあああああっ!」
「なっ……奇襲だと!?」
シャマルの索敵により、一方的な奇襲を行う。
『ライザー・フェニックス様の「戦車」1名リタイア』
「後ろにいったわよ。気をつけて」
「奇襲などさせん。紫電一閃!」
「どこを狙ってやがる、次はこっちの――」
相手の奇襲さえも、シャマルに察知される。
シグナムの紫電一閃をかわし、余裕の笑みを浮かべる相手。
その間隙をつき――
「――貰った!」
「しまっ――」
『ライザー・フェニックス様の「兵士」1名リタイア』
「一瞬の隙をついたよい一撃だったな」
「シグナムさんのお陰ですよ」
シャマルが策敵を担当し、後方支援と指揮をとる。
指示に従う木場祐斗が、素早さを活かして、敵に先制攻撃を仕掛ける。
シグナムは、彼に合わせて、位置取りを変えつつ、敵を誘導していく。
誘導された敵は、木場祐斗と1対1の状況に持ちこまれ、切り捨てられる。
敵が揃う前に進撃していき――『兵士』3名、『戦車』1名を撃破した。
(木場の実力をどうみる、シグナム)
(あの合宿で腕をあげたようです。こちらも援護しやすいですし、彼は鍛えがいがあります)
(鍛練と称して模擬戦をするつもりだな?ほどほどにしておいてやれよ)
◆
木場悠斗は歓喜していた。
シグナムに師事した合宿で、剣術の腕は、一つ上のレベルに到達したと断言できる。
それほどまでに、濃密で意義のある合宿だった。
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