プロローグその5:運命との出会い(前編)なんじゃね?
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相棒、あんなカチンコの堅物ポンコツ野郎と兄弟だなんて想像しただけで産毛まで逆立っちまう≫
お前の何処に毛が生えているのか小一時間ほど問い詰めたい所だが、そんなのは後だ。
俺は段々と拡大されていく前の光景に目を凝らしながらお屋敷の庭を目指して飛んで行った。
そうして見えた光景に俺は言葉を失った。
ほんの数分、それだけの時間だった。
その間に何があったのかは知らない。
「なっ!!」
確認してからの俺の第一声がそれだった。
目についたのは、黒いボディースーツみたいなバリアジャケットに黒いマント。
同じく黒いデバイスの先から黄色いビームの様なものが鎌の刃のように放出されていて、まるで死神魔導師である。
その死神の様な装束の人物は俺や高町さんと同い年くらいの女の子、長い金髪を黒いリボンで分けているのが印象的な子だった。
そして、その女の子は高町さんを撃墜した本人でもあった。
俺は見てしまった。
死神装束の女の子が放った黄色い魔弾をモロに喰らった高町さんが、煙を吹いて地面に叩きつけられる光景。
それを目の当たりにした瞬間、俺の血は沸騰したように熱くなった。
「野郎ぉおおおお!!!」
俺は魔力で形成された杭を突き出すと、魔導エンジンを呻らせて死神装束の女の子に突っ込んで行った。
ダチを落としてくれた分はテメエでキッチリ払ってもらおうか!
魔導エンジンが「ブオォォン」と呻り、銀色の魔力光で形成された杭が振動を始める。
ハツリ作業用のモイルポイントに良く似た杭は、バリアであろうが魔弾であろうが木っ端微塵に粉砕する狂気の杭。
俺は「あらゆる物を穿つ」その杭を力いっぱい敵の魔導師に叩き付けてやろうとした。
「死にさらせやおんどりゃぁぁあああ!!!!」
≪ぶるぁぁああああ!!!!≫
ここだけ聞くと、俺達のほうが悪役っぽいような気もしないでは無いが……。
兎も角、それが俺とその金髪の死神魔導師との戦いの合図となった。
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