プロローグその5:運命との出会い(前編)なんじゃね?
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全身を貫くような悪寒。
肉体では無く『リンカーコア』に直接流れ込んでくる気持ちの悪い感覚は、禍々しいまでの魔力が解放された事を示すサイン。
≪ジュエルシードの覚醒を確認!2時の方角、距離2300、出力『それなりにヤヴァイ』、おいでなすったぜぇマイ・マスタァー≫
「……間の悪ぃジュエルシードだな」
≪激しく同意するぜぇ、こんなKYシードちゃんには俺の熱く滾る魔法のドルィルヴィットちゃんで掘り掘りしちゃいましょう≫
何か汚いなと思ったが無視無視。
俺はチャリのハンドルをギュッと握りなおし、勢いよく前輪を上げてその場でターンすると、目的地に向けて力いっぱいペダルを漕ぎ始めた。
モドキとは言えMTBはこんな時便利だなと思った。
(槍一君!?)
(ソーイチ!?)
ぐんぐんとチャリを加速させていると、高町さんとユーノから念話が送られてきた。
どうやら彼女達もジュエルシードの反応を察知ようである。
(あぁ今向かってる、…高町さんは?)
(えっと、私はまだすずかちゃんの所)
(来れそう?)
(来れそうと言うか…それが、ジュエルシードの反応ってお屋敷のすぐ近くからなの)
(なんですとぉ!?)
幸か不幸か、ジュエルシードは高町さん達のすぐ傍にあったようだ。
一人で何とか出来そうとは言え、戦力が大いに越したことは無い。
(すぐ出れそう?)
(僕が何とかするよ!)
俺が高町さんにそう尋ねると代わりにユーノが念話に割り込んで答えた。
(出来そうなのか?)
(任せて、それに結界を張る必要もあるから!)
(オッケー頼む、俺もすぐ向かうから)
(了解!)
(うんわかった!)
二人の返事を確認して俺は更にペダルを漕ぐ力を強めた。
……そうして数分経過したその時、俺の目の前にある『世界』が広がるようにして『色』を変えて行った。
ユーノが結界を張ったのだろう、流石はユーノ、仕事が早い。
俺は周りに居た『普通』の人間が消えた事を確認すると、チャリをトップスピードで走らせながら右手をポケットの中に入れた。
「出番だぞ、相棒!」
≪よぉーし、いっちょ暴れてやりますか、私の凄さにビビるなよぉ≫
「うっせー言ってろ」
俺はトップスピードのチャリから「とうっ!」とライダーっぽく飛び出すと、待機状態のアイアン・ウィルを取り出して高々と空に掲げて叫んだ。
「アイアン・ウィル!!セットアップ!!」
≪オッケェ!!、スタンドぶぁイルェェェディイ!!セェットアッぶるぁぁぁあ!!!≫
日に日にテンションが上がっているのは多分気のせいだ……。
そんなアイアン・ウィルの事を考えないようにしていると、俺の周りが眩
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