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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第281話】
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はり【寝技】をえっちな方の寝技だと思ったのだろう。
……楯無さんが、まず俺相手にそんな気持ちを抱くとは思えないが。
「うふふ。 今朝自己紹介したけど、私が生徒会長の更識楯無よ。 よろしくね、ラウラちゃん」
そう言って握手を求めるように手を差し出す楯無さんだが、ラウラは――。
「…………むぅ」
差し出された手を見てるだけで握らず――。
「……ラウラ、ちゃんと握手しな。 それが礼儀ってやつだ」
俺の言葉に、あまり納得はしてない様に見えるが頷くと――。
「……わかっ……た。 ……ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
そう短く挨拶をするラウラは、楯無さんの手を握って握手に応じた。
それを見た楯無さんは、満足そうに頷きつつ――。
「うん。 ラウラちゃん、よろしくね♪」
「……か、勘違いするな。 よ、嫁が礼儀だと言うから応じたまでだ。 ……そ、それに……今回の騒動の発端人という事は、私は忘れないからな」
若干顔を赤くするラウラは、やはりこういう事に慣れてないように見える。
「うふふ。 それについてはこれからアリーナに向かうから、道中でラウラちゃんに説明させてもらうわ。 ……織斑君、早く着替えて来なさい。 時間は限られてるのだから」
「……あぁ。 次はISで決着を着けてやる……」
そう言って一夏は更衣室へと消えていく。
生身での敗北は認めたと判断しても良いだろうが、やはり最後はISでということだろう。
だが、楯無さんが相手になる訳にもいかないって言ってた以上、多分誰かが代役を努めるのだろう。
……誰かはわからないが、とりあえずアリーナに着けば解ることだな、これが。
「……ヒルト、どういう事だ? 一体何が起きてる?」
事態がわからないラウラは、頭に疑問符を浮かべながら聞いてきた。
「んと。 まあ離せば長くなるんだが、短く言えば俺と一夏のコーチに楯無さんがなってくれるって言ってくれたんだけど、一夏は反抗期からか楯無さんに負けたら従うって事で今はこういう事態に」
「……成る程。 ……ん? ……ヒルトのコーチ……?」
腕を組み、此方を見上げるラウラの表情は怒ってるのが丸わかりだった。
「……怒るなって、確かにラウラや皆に言わずに決めたことは悪いが。 ……実際、俺は四月に彼女から一度教わってるんだよ」
「うふふ。 お姉さんが教えたのは基礎中の基礎だけどね。 ……でも、ヒルト君の役にたったはずよ♪」
左手は腰に当て、右手の人差し指を立てて言うその姿はやはり年上のお姉さんの様に見える。
実際、年上なのだが一歳上よりもお姉さんな感じ
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