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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第9話「私、お嬢さんに出会う」
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らば3000mg…3g体内に入っただけで即死する
猛毒を持っているのだ。
「…そんな。あの人に聞いて、これで間違いないって…」
フェーブルのつぶやきに、リックは根が深いものを感じる。
イダの薬草の知識にも驚いたが、それ以上にそちらが気になってしまう。
それに気づいてか気づかずか、イダは何かを思いついたように立ち上がった。
「よし!ちょっと待っててね!これならなんとかなるか…」
そう言って草の陰に隠れて…そして、戻ってきた彼女の手にはセリが握られていた。
「ほら、匂い嗅いでみて!いい匂いするでしょ?」
明らかにこれ食ってもいいかな袋から出したものである。
グウェンとリックはその光景にため息をつく。あまりにも軽率な…と思ったが、
落ち込んでいる貴族の娘たちを刺激することもあるまい、と黙っていた。
「ホントだ…すごく独特…だね。うん」
ストランディンはそう言ってセリを受け取った。
「お父さん、これでいいでしょ?」と得意げにいう彼女に、
リックはもう何も言えなかった。確かに、自分でもそうするだろうと思えたからだった。
「…しかし、ドクゼリを教えるたあ…」「殺す気まんまん過ぎてドン引きにゃあ」
リックとグウェンはそう顔を見合わせる。
イダはイダで似たようなことを考えて履いたが、それよりもドクゼリの自生地へ行って
何もなかったことに安堵していた。
下手に潰して、汁がかかっていたら…そのまま、ということもありえるからだ。
「これ、一体どこから…」
「ダディのおめぐみです。キニシナイキニシナイ」
「ダディって何…?」
訝しげなストランディンの声に、イダは笑いながらそう言ってごまかす。
「ダディはダディ!ナズェミデルンディス!!」
…元ネタのネットスラングを連発しながら、なんでもないなんでもないとごまかすイダ。
その胸中には「面倒な事に巻き込まれそうだなあ…」という予感があったのである。
その予感を吹き飛ばすように、焼いた野菜と肉を振る舞い、そしてまた…
「ちょっと待って!?こんな新鮮な…何この野菜!?みたことないんですけど!?」
「すごく…おいしいです…私達も食べたこと無いよね、ストラ…お肉も…はふ…すごい…」
と、ごまかさなければいけないことを増やすイダであった。
以後の2日間は、イダが物陰に隠れて食料をだして野営、
ということを繰り返すことになり、それに嫌気が差す頃ようやく冒険者の中継点の
近くまでやってくることができていた。
「まあ、ここまで来れば後少し。ここまで5日なら上出来だろう。帰りは馬車も使えるし、
1週間は滞在できるかな…」とリックがつぶ
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