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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第9話「私、お嬢さんに出会う」
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あ、ごめんなさい…ごめんなさい、プルーム…」
老戦士の名前なのであろう、プルームと言う名に何度も何度も謝罪する彼女に、
ストランディンもリックも何も言うことはできなかった。
追いついてきたイダたちとリックは合流し、ストランディンとフェーブルを紹介した。
その間も、フェーブルの顔には助かった嬉しさは見られず、
殺された老戦士への謝罪の念だけが渦巻いているようだった。
そんな彼女を説得、プルームと呼ばれた老戦士を簡単に埋葬する。
遺品となる頭髪と剣をストランディンがバックパックに入れ、黙祷をして弔う。
それからしばらくして、十分にフェーブルが落ち着いたことを確かめてから、
グウェンが目印を付けておいた野営地へ戻ることとなった。
彼女曰く「火は着けておいたから、獣も寄ってこないにゃ」と。
―――数十分後、元の野営地に戻ってくることが出来た。大丈夫、獣は来てないし、
出しておいた食べ物も大丈夫だ、とリックが言って、全員焚き火の周りに座った。
パチパチと薪が小さく爆ぜ、木炭はゆっくりと燃え続けている。
「…へえ。御二人は双子で、お父さんが地方貴族なんですか」
「まあ、そうだけどさ…あんまりそんな気はしないんだよね〜
だから、もっと砕けていいよ。かしこまったのって嫌いなんだ」
落ち込むフェーブルを宥めながら、ストランディンはそう言ってイダに笑いかける。
「なるほどーおっけい。それじゃ、そうするわ」
イダも敬語は性に合わないのは同意、と笑いかけて、暫しそうしておしゃべりを続けた。
それを中断させたのはグウェンである。彼女は疑問を素直に口に出して笑みを消した。
「でさあ。地方貴族ってどこの人?その娘さんがなんでこんなところにいるにゃ?」
にゃあにゃあ、教えてよう、と言いながらグウェンはストランディンに迫る。
…それに答えたのは、フェーブルだった。
「…私たちはウヴァの街の町長を勤めるカストル男爵の娘です。父が病に倒れまして…
それで、薬草を探していまして…セリという薬草なんです。見つけはしたのですが…」
フェーブルはそう言って落ち込む。プルームのことを思い出したのだろう。
「…セリ、ねえ」
「うん。セリの茎とディラックの根から作る薬湯じゃないと治らないって話なんだ」
ストランディンはそう言って拳を握り締める。お忍びで来たから、
こんなことになってしまった、と。
「と、いうことはマナの流れが狂ってしまう病気だな。七草と呼ばれる薬草には、
マナの流れを良くする効果があるんだ。まあ、一番安くマナの病を治す方法だ」
リックはそう言うと、「貴族ならもっと高価な薬もあるだろうに。どう
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