第二十四問盗聴犯の手がかり
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須川君が来た方からは鉄人が少しずつ歩いてきた。ヤバイこのままじゃ勝てない!!
「吉井!!お前は逃げろ!!」
皆が必死に鉄人に食らいつく。
「皆………ゴメンっ!」
あまりに無力な自分に腹が立った。簡単に仲間を捨てた自分にいや仲間に守られた自分に。悔しくて噛みしめた唇が痛かった。涙を堪えて走る自分が惨めだった。だから強くなりたいと思った。
誰もいなくなった部屋に戻って、膝を抱いて座る。もしかすると誰かが生き延びて戻ってくるかもしれない。そんな淡い希望を抱きながら。
《放送連絡です。F クラス吉井明久ならびにA クラス笹本一真。至急臨時指導室に来るように》
ま、普通そうなるよね。面割れてんだし。
………………………………………笹本一真?
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