第三話「幸運の星のために」
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級した時からずっとこのクラスにいたからだ。
それを話すと、
「それはたぶん、記憶を書き換えられているわね。やつが来たのは一昨日。
アタシが確認したんだから間違いないわ。何かを企んでいるのは明らか」
そこまで自身たっぷりに言われてしまうと信じざるを得ないようだ。
いつの間に記憶を操作されていたんだ。というか、春香とアランシアももろに
くらってるってことか。おいこら、目を逸らすな宇宙刑事。
「企んでるって、どうにかできないのか?」
「どうにかしたいんだけど、あいつには犯罪履歴がないのよ。
だから今は手を出せないし、何を企んでいるかわからないから、
ほら、警察って事件が起きないと動けないじゃない」
「・・・・・」
そこは地球も宇宙も変わんねえのな。
ん?でも地球には不法に侵入してるし、
俺たちの記憶は改ざんされてるし、これって立派な犯罪じゃないのか?
だが蓮花曰く、辺境の惑星に関する法整備が十分に進んでいならしい。
不法侵入については宇宙同盟に加盟している星でなら即逮捕できるが、
地球ではそうはいかないらしい。記憶操作についても人格や
よほど重要な記憶に影響を与えない限り、宇宙ではある程度は許容される。
とにかく、地球が辺境の惑星であることが悪い方向に作用している。
カレーパンの規制は厳しいくせに!
そんなこんなで蓮花とはいったん別れた。
「アタシ、隣のクラスだから。何かあったら連絡頂戴。いい?
あいつから目を離すんじゃないわよ」
そういえば蓮花は春香のことをハルと呼んでいたが、
あいつ今の名前言ってたっけ?
授業の終わりをを告げるチャイムが鳴り、ようやく放課後になった。
授業中の井原は特に怪しい様子はなく静かに受けていたが、放課後になると同時に、
「あいつ、もういなくなってる!」
ドア側の席というをアドバンテージを得て最速で帰宅しようとする
小学生かよ。
「冬二」
春香が小声で俺を呼ぶ。
「探しに行こう。今なら、そう遠くへは行けないはず」
「そうはいっても、あいつ空を飛べるんだよな。だとすると短時間でも
そこそこ遠くに行けそうだな気がするけど・・・」
「それでも行くしかない。学外で何かするかもしれない」
マジか。へたをすると、町中走り回る羽目になる。それは嫌だな。
言っても聞かないのだろうけど。
「しゃあない、行くか」
「どこへ行く気だ?」
教室から出ようとする俺をを制止する声。幹也だ。
でもなんで、呼び止めるんだ?
それよりも、どうやってごまかす。
「お前、今日部活あるぞ」
「あっ」
俺はSF研究部という部活に所属していて、週一で活動しているのだが・・・。
しまった
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