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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第7話「私、修行開始!」
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でもないなんでもない、と痩せ我慢をしてそのまま寝てしまい、
起きたらもう足はこむらがえってるは、腕も腰も激痛だわで全く身動きが取れない。
なかなか起きてこない彼女を迎えに行くために、ヴァレリーが上に上がってきた所、
そんな状態だったため、母親はプリプリと怒りながら娘の体に触れている。
その手からは淡い、不思議な光が放たれている。回復魔法だ。
「イダちゃあん…ちょっと、無茶しすぎヨォ。カラダをいじめすぎちゃダメ!」
ヴァレリーは娘へ回復魔法をしながらそう言って嘆息した。
「ごめん…でも」「デモもヘチマもないわ。成長しきってないカラダで、
そんなことしちゃ駄目よ?子供産めなくなったらどうするの?」
ヴァレリーはそう娘をたしなめ、そしてその手に灯っていた魔素の光が消え去った。
カラダ、という時に何やら不穏な響きがあったのは気のせいだろう。
この母親は、変なアクセントで発音することが多く、リックに「若いころの母さんは
男をその気にさせるのがうまくてな〜」と述懐させるほど勘違いさせる話し方をする。
イダはそんなことに気づいてないように見せるためか、小さく小さくため息をついた。
「はい、どうかしら。これで動けるようになったと思うけど」
んしょ、と小さく声を出して、ベッドから起き上がってみる。
するとイダの口から「あ…大丈夫」と呟きが聞こえた。
まだ正直、多少筋肉痛は残っていたが、それ以上に活力がみなぎってきていた。
「ありがと。不思議だね…それって、魔素魔法ってどんな魔法なの?」
イダは純粋な疑問をヴァレリーにぶつけた。ヴァレリーはその15の子がいるとは思えない
若く美しい顔を笑ませ、「あらあら」と言ってその答えを紡ぎ始めた。
「そもそも魔法というものはね…」
魔法というものは、この世界では主に2系統とされている。
すなわち、魔素…マナを操りそれぞれのマナの属性に応じて効果を発揮する「魔素魔法」。
そして、世界に漂う精霊たちの力を借りる「精霊魔術」の2系統である。
魔法と魔術で違いがあるのは、魔素魔法は世界の法則を若干歪めて効果を擬似発生させ、
被害や回復を及ぼすから「魔法」。
それに対し精霊魔術は精霊の力を借り、自然現象の拡大である力を行使する術だから
「魔術」なのである。
「その中でも、上位精霊や六人の精霊王と契約することで使えるのが上代精霊魔術よ」
ヴァレリーは一旦そこで話を切り、イダが理解できているかどうか質問した。
「うん…だいたい分かった、と思う。ふうん…それじゃあ、神様っているんだっけ?」
イダが感心しながら聞いていると、ヴァレリーは呆れた、と笑って返す。
「も
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