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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第7話「私、修行開始!」
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にモノを言うという。笑みを消した鋭い目線がイダを穿つ。

生前、海外でうっかり立入禁止区域近くへ行った時に出会った傭兵たちの顔が浮かぶ。

ニコやかにこちらに「此処から先は立入禁止区域だから帰ってくれ」という兵士達の目に、

どこにも笑いなどあるはずもなく、背筋に冷たい汗が流れ恐怖したことを思い出した。

その表情をグウェンに見るとは思いもよらず、だが、怯まないように足を踏ん張って

イダは「わかりました。教えてください、先生」と言って頭を下げた。

「にゃにゃ。先生とは照れるにゃあ。

それじゃあ、ナイフでものを「刺す」時のやり方から始めてみようにぇ!」

…それから、宿の仕事が始まる3時間の間、しごかれ続けることになる。

きっと、どこか楽しそうだったのは気のせいだ。

太陽の光が強くなっていく。あまり時間はない。

この見た目ロリが私に触れながら、にへにへと頬を緩ませていたのも気のせいだ、

と思いながらイダは黙々と、グウェンからの訓練を受けるのであった。



そして宿の仕事を終え、夕方…イダは一人筋トレをしていた。

中天にはいつもどおりオーの照明。そして机の上には、これ食ってもいいかな袋

から取り出した瑞々しいリンゴとみかんが置いてある。

そんな自室でイダはノートパソコンを霊波バッグから取り出し、

その中から***'s BootCampと書かれた、つくしが就職したばかりの頃に流行った

エクササイズDVDを見ながら筋トレをしていたのだ。

『あのくらいっ!動いただけでっ!動けなくなるとかっ!無いわぁ!!』

半ば絶叫しながら、オーの光が照らす中延々と反復横跳びをしている彼女には、

どこか鬼気迫るものがあった。部屋には彼女の叫ぶ精霊語と、

ムキムキの元兵士の「Once more Set!HAHAHA!」などという声だけが響いている。

なぜ、そんなことをしているかというと…

時間は3時間ほど前に遡る。

宿の仕事はいつも暇だ。薪を集め、料理の下ごしらえをし、シーツや枕の洗濯をして…

代わり映えなく、ただ修行の手助けという意味があってなのか、力仕事の量が

いつもより2割増し程度に思えていた。

その上で、グウェンからは「ヒマがあったら、刺突の練習にゃ。

短刀は短いし、切りつけても怯ませるしかできにゃい。

だから、首を掻き切ったり脇腹や鳩尾を抉るように突かないと

致命傷にならないにゃ。にゃにゃ。いざという時にためらわないで刺せるために、

いつも練習にゃ」と厳命されていた。

(ちゃらんぽらんな性格してるくせに、変な所厳しいんだから…)

そんなことを思いながら、仕事をしていると…全身に違和感
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