お付き合い
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とばかしもったいねぇけどこの際どうこう言ってらんねぇからな」
いいながらセシリアの指にハンカチをあてがい、それを巻きつけ包帯のように縛っていく。
「……うっし出来た。これでひとまずは応急処置が出来ただろ」
「ありがとうございます響さん」
「礼はいいって。さて、んじゃあシャルロットたちのとこ戻るか」
「あ、それでしたら先ほどシャルロットさんからメールをいただきましたわ。空いているところを見つけたようです」
「そうか、じゃああとはそこ行くだけだな。立てるか?」
響が聞くとセシリアは立ち上がるが、まだ若干足が痛むのか片足立ちだ。響はそれを確認するとまたセシリアに背を向けた。
「おぶってやるからさっさと乗れ。花火始まっちまうからな」
セシリアは無言で頷き、響の背中におぶられた。
その後、シャルロットたちと合流した響たちは何とか花火が撃ちあがるまでに間に合い、五人全員で花火を見ることが出来た。
夏の夜空に咲く大輪の華はとても美しかったが、やがて消えてしまうその姿から皆に夏の終わりを感じさせた。
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