お付き合い
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ったりなどをして過ごし、五人は三時ごろにショッピングモールを後にした。
「なぁセシリア。まだ花火までまだ三時間ぐらいあるぜ?」
「フフン、少し計画がありまして」
「計画?」
「まぁ騙されたと思ってついてきてくださいな」
ショッピングモールを出て歩きながら響がセシリアに聞いてみるが、セシリアは小さく笑みをこぼしただけでその計画とやらを話してはくれない。
「なぁラウラよ。セシリアからなんか聞いてないのか?」
「いや、今日のプランは全てセシリアがたてたものだからな。私もそこまではわからん」
「ふーん……一応は黙ってついてってみるか」
軽く息をつきながらも響はそのままセシリアに続いた。
数分後、セシリアはあるところで立ち止まり皆の方に振り向き告げた。
「ここが目的の場所ですわ」
「ここって……貸し浴衣?」
「ええ。日本ではこういったお祭りなどの時は浴衣を着るのが一般的だと聞きましたわ。しかしながらわたくし達は浴衣を持ち合わせておりませんので、ここで貸してもらうことにしたんですの。予約もとってありますし準備はばっちりですわ!」
高らかに言い放つセシリアに対し、響は手を上げた。
「あのさ、私が言うのもなんだけどシャルロットはさっき私の服買っちまったから結構きついんじゃないか?」
「フフン。このセシリア・オルコットを舐めてもらっては困りますわ響さん。ここは私が持ちます!! このカードで!!」
言いながらセシリアが懐から取り出したのはあるカードだった。しかしそれは、
「な、なんだあのカードは!?」
「ブラックカードじゃなくて……七色に輝いている!?」
「これこそブラックカードのさらに上。その名もレインボーカードですわ!!」
高々とカードを天に掲げるセシリアはとても満足げだ。響達はその行動に若干苦笑いを浮かべるが、セシリアはずんずんと店の中に入っていた。響たちもそれに続き店の中へ消えた。
数分後、五人はそれぞれ浴衣を選び外に出た。
「さて、じゃあちょっとはえーけど屋台めぐりでもするか?」
「そうですわね。今ならばまださほど混んでいないでしょうし」
響の提案にセシリアは頷いた。他の皆もそれに頷き五人は会場へと向かった。五人の服装はそれぞれ自分の個性が出ており、セシリアは藍色と紫色が混ざったような深みのあるもので、所々に花柄が入っている。シャルロットは薄い水色にアサガオがはいった浴衣で、ラウラはかなり特殊なものであり、ミニスカートタイプでスカート部分にはフリルが入っており、今日の響ではないがこちらもギャップがある。
本音もなにやら特殊な浴衣を選んでおり、色はクリーム色でなぜかし
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