お付き合い
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リアか?」
「はい! ではこれをどうぞ」
快活に答えたセシリアは複素差し出すが、響はそれに乗っている眼鏡が気になった。
「何で眼鏡だ?」
「これが鳴ければ成り立たないのでつけさせていただきましたわ」
「……あぁそう」
響は微妙な表情のままカーテンを閉めた。
服を広げてみた響はこれまた顔をヒクつかせた。
「これ……どっちかって言うとスーツじゃね? しかも織斑先生が着てる感じの……まぁ着てみるか」
しぶしぶと言った様子で服に袖を通した響は、最後に眼鏡をかけ皆に見せた。
「こんな感じでいいのか?」
「はい!! もうばっちりですわ!! 名付けて織斑先生スタイルですわ!!」
「あぁうん。大体わかった」
「前々から織斑先生と響さんはどことなく似ていた気がしたので今回これをコーディネートさせていただきました。そしてもっとも大事なのは眼鏡ですわ!! 眼鏡をかけることにより皿に大人っぽさがアップですわ!!」
言い切ったセシリアは鼻息を荒くしていたが、響はそれを横目で流し、本音の方に向き直る。
「そんで本音はどんな感じだ?」
「んーとね。私のはこれかなー。結構がんばったんだよー」
「そうかい。じゃあ着させてもらうかね」
そういうと響は本音から服を受け取った。例により先ほどと同じ手つきで服を着始めた響だが、
「これって……ワンピースか……。それにタイトジーンズか。シャルロットとはまた逆な感じだな」
そう、先ほどのシャルロットの服は足を強調するものであったが、これは上半身を強調するデザインとなっている。
「なるほどな……こりゃあ本音かシャルロットどっちかだな……」
そう呟いた響は再度皆の前に姿を現した。
響のお着替えタイムが終了し、皆は近くの椅子に腰を下ろした。
「さて、順位発表だが……とりあえずは最下位から発表してくぞ?」
皆はそれにうなずく。それを確認した響も頷くとまずセシリアとラウラを見据えながら、
「とりあえずラウラ、セシリア。お前らは同率で最下位な」
「なん……だと……!?」
「そ……んな……!?」
「いや、そんなに驚くことじゃねぇだろ……。お前らの選んだのは普段着る服じゃねぇ。もはやコスプレだ」
言い切られてしまった二人は天を仰ぎ心底残念そうな表情を浮かべた。それを尻目に響は残った二人をみやりながら告げた。
「二位は本音で一位はシャルロットだ。本音のコーディネートも嫌いじゃなかったが、まぁ今回はシャルロットに軍配が上がったって感じだな」
「そっかーざんねん」
本音は肩を落とすもののさほど残念そうではない。
「じゃあ、僕の優勝ってこ
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