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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんな歓迎会を開かれるとは思わないだろ
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・・・!!
単にラウラ姉がドアを開けて入って来ただけだった。事情を話すとやはりというか、「家族で一緒に寝れば怖いものなど無い!」と無駄に自信満々な顔で宣言した。・・・うー、怖いものは怖いし仕方ないか。
もうすっかり慣れてしまったベッド連結作業。元々シングルベッドにしてはでかいので2つ繋げれば4人くらい寝られる。ラウラ姉がちっちゃいから尚更ね。




9月24日

朝、目を覚ますとそこにはオウカの寝顔があった。
その瞬間俺は得も言われぬ感覚が心の中を渦巻くのを感じた。
そんなことは、無い筈だ。今までだってそうだったし。
だからそれはないと無意識に思ってたのかもしれない。
でも、もしもそうなら・・・可能性は示されているから、もうあり得ない話じゃないのか。

1日中そんなことを考えてたせいで織斑先生に頭を強かにはたかれたが、それにすら数十秒気づいてなかったので周囲にかなり心配された。明日からしっかりしよう。




9月25日

箒ちゃんに指摘されるまで全く気付かなかったが、お化け事件以来目に見えてジェーンの挙動がおかしい。昨日は考え事をしてたから気付かなかったが、流石に教科書を上下逆さまに授業を受けるのは俺もおかしいと思う。
言葉づかいも若干崩壊しているのか一人称がボクとか小生とか妾とかにころころ変わっている。キャラ崩壊するほどお化けが怖かったのだろうか。大丈夫かと俺が近づくと更に崩壊が激しいのだが。

あんまりにもおかしいので織斑先生に「早退しろ」と諭されるまでに至ってた。本当に大丈夫だろうか?

と、心配してたら保健室から凄く大きなニヒロの鼓動が聞こえてきた。え、ちょ、まさか!?
人間に「感情」の代表として提起される喜怒哀楽の波が、他の小さな波と一緒にどんどん膨れ上がっていくのを感じる。そんな中、ニヒロの鼓動に交じって消えそうなほど小さな感情のハレーションが伝わった気がした。

心なしか・・・いや、この声はひょっとしなくてもジェーンさんでは!?

とうとう生まれるの!?と思いながら慌てて様子を見に行ったら―――あれ?
ジェーンが寝てたはずの場所にどことなくジェーンさんに似た幼女がちょこんと座っている。誰?あのお化け疑惑の二人とちょっと似ている気がするけど・・・

「あ、パパ!」
「「「え」」」

事情を知らない同級生たちが絶句してるけど俺も絶句している。パパって君、俺はほら子供居ないしきっと人違いじゃ・・・

「ご、ゴエモン!この子ジェーンだよ!そしてニヒロだよ!」
「いやそれじゃ分かんない。ニホンゴムズカシイ」
「パパー!」

混乱が極まって未だに考えが纏まらないので一度寝る事にする。お休み、ジェーンとニヒロとオウカとラウラ姉とレン!・・・・・・今更ながら多いなおい。
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