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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第4話「私、もう少し試した」
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「じゃあ、次はズタ袋の方を試しましょう!いよぉーし!」
気合を入れて叫び、ズタ袋を喚び出す。すぐさま手を突っ込むと何かを出そうと、その手を引きぬいた。
…が、そこには何も握られてはいなかった。籾米や香辛料のように、流れでてくるということもない。
「…あれ?」
そう言って、少し混乱する。
「おかしいな…えいっ!えいっ!」
何度か試すが、同じ。なぜか、ということもわからず、イダは息をついた。
「出ない…?嘘?無理なことはないと思ってたのに。やっぱり、無理なの?あれ、偶然?」
その言葉にそんなわけあるか、とジェイガンは呟いて「やはり条件があるんだろうな」と言った。
「にゃあ。じゃあ、バッグの方試そう。ドンドン行こうじゃない」
グウェンがいつになく真剣な顔でそう言うと、
イダとジェイガンはその言葉に従うようにバッグを見やったのだった。
―――それから数日。
夜になるたびにイダたちは謎の爆発跡に通い、バッグとズタ袋の実験を行った。その結果わかったことは多い。
最初の日の翌々日の夜、最初の夜に失敗したマーチと1本めの肥後守を喚び出すことに成功した。
「やべえ、すげえ、強そうにゃ!」と喜ぶグウェンに答えて、少し運転してみせる。
身長が足りなくて運転しづらいが、何とか運転できた。ジェイガンは火の精霊を使って、風と氷の精霊を
どうやって呼び出しているのだろう、とエアコンから出る冷風を浴びながら考え込んでいたことがおかしく、
二人の笑いを誘っていた。
ここから、一度呼び出したものには一定の期間呼び出せない時間があるのではないかと思われた。
同時に、更に翌日盗賊のアジトから車が忽然と…
動かした形跡もなく、空気のように消えていたことがジェイガンから知らされる。
つまり、このバッグから呼び出したものは一定の時間で消えてしまうということである。
また、ズタ袋についても空腹時は取り出せるが、満腹時は無理であることがわかった。
満腹度が低ければ低いほど大量の原料を呼び出せることもわかった。品質は常に一定。
イダ…つくしの知る最高の物が出てくることが判明した。ただし、食べ物しか出てこないのだ。
更に、加工品や料理を呼びだそうとすると最初に呼び出した時のようにそれぞれの原材料が
全て飛び出す。チーズを呼びだそうとして、あまりに曖昧だったためか、乳に加え、
レモンや酢の材料の米やブドウ、更には牛の胃から取り出す凝乳酵素…レンネットまで飛び出し、
あわや全員とても臭いことになるところだったりもした。
そして、2週間ほどして…流石にリックもヴァレリーも何をしているのか、と心配し始めた頃、
おおよそどういっ
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