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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第4話「私、もう少し試した」
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世紀の欧州や日本レベルに達している、とイダは判断している。
完全に中世レベルでしか無い他国に比べれば、不完全ながらグウェンの言うとおり確かにできそうではあった。
だからこそ、恋愛をしない自由も、婚姻しない自由も認められるのではないか、とイダは思う。
「あなた達以外に言うもんですか。それこそ、本当に面倒くさいじゃない」
イダは不機嫌そうにそう言うと、ジェイガンを追い越そうとして、彼に襟を掴まれて持ち上げられた。
「おいおい。その先には切り株がある。気をつけてくれよ?」
エルフに似合わない膂力。よく見れば、彼の腰には重そうなバスタードソードが
淡い緑…森に溶け込む色に塗られた鞘に収められている。
「相変わらず怪力よね。エルフのくせに、うちのお父さんとそんなに変わらないじゃない」と言うイダは
下ろして、と静かに続けて、それにジェイガンも従った。
そのイダは一瞬表情を恥ずかしげに歪めた後、やはり一瞬表情を失い、そして決意のこめて目を鋭く、
眉を上げて二人に言った。
「うん。とりあえず実験を始めないと。早く案内してね。あの爆発跡に」
「わかった。すぐだ。見えてきたぞ」
イダの言葉に息を吐き微笑み、ジェイガンはそう言って、指差す先の開けた場所を目にやった。
―――謎の爆発跡。
「やはり精霊の力がおかしくなっている。他の場所には火の精霊はほとんどいないのに、ここにはいる」
ジェイガンはそうつぶやくと、「ここなら大丈夫だ。今は俺達しかいない」と振り向いた。
「おっけー、じゃあ、バッグ出すね」
そう言って、手にバッグを呼び出すと、イダは念じる。
(…出てきて…私の肥後守…)
すると、実にあっさりと肥後守がバッグから飛び出てきた。色は盗賊たちに捕まっていた時のものとは
微妙に異なっている。(3本持ってたうちの一つ。じゃあ、次。もう一度肥後守を…)
そうして3回肥後守を呼びだそうとして、3回目は失敗した。
「…やっぱり、一回呼び出したものは駄目なのかしら。それじゃあ、ダメなんだけど…」
そうして、彼女は肥後守をバッグに戻す。すると、バッグが少し重くなり、ついですぐに軽くなった。
「中に入れた途端消えた…どゆことにゃ?」
バッグをのぞき込んでいたグウェンはそう言って首を傾げる。
「どこか、別の場所から転送している、ということか?マナの使い手にはそのような術を使うものもいると
聞いた覚えがあるが…うーん」
ジェイガンは感心したようにうなずき、そしてイダに「もっと大きなものは呼び出せないか?」といった。
「それより、それって何か呼びだそうと思ってたにゃ?そのナイフ、3回目は呼び出せないと思ってた
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