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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第3話「私、試してみる」
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!!にゃあにゃあ!」

グウェンが体中を躍動させながら、イダの腕の中で悶える。その勢いに負け、イダがそれを渡すと、

彼女はまるで飢えた餓鬼のようにそれを貪り尽くした。

「あめええええええ!!まじあめえええええ!やばい!死ぬ!死んでもいいにぇええええ!!」

すると突然叫びだす。無理もないだろう。砂糖ですら貴重なこの遣いの森。

…その中で、柿、それも甘柿とは「和菓子の基準」とまで呼ばれる糖度の高い果物である。

彼女が叫びだすのも、むべなるかな、と地球の歴史を知るイダは思っていた。

「ああーーーーー!!?俺にも、俺にも寄越せよッ!どういうことだグウェエエエエン!!出せえええ!!」

「早い者勝ち!早い者勝ちにゃあああ!!もう食べたから!食べたから無理にゃああああ!!

お前はりんごを食べろにゃあああああ!!」

「おう分かった!欠片も残さず食ってやる!!」

普段冷静なジェイガンまで叫びだす。もはや混沌とした場で、イダは逆に冷静になっていた。

(…これは、多分…食べ物。それも私が知ってる食べ物を出す道具なんだ。やばい。チートすぎる)

そう思いながら、彼女は三度袋に手を突っ込む。今度は、もっと食べでのある食べ物がいいと思いながら。

(カレーライス〜〜〜カレーライスでろ〜〜〜カレー〜〜〜!)

そう思いながら手を外に出した時、手とともに大量の「香辛料」と「籾米」、そしてドロドロとした蜂蜜が

飛び出していた。

「のえええええええええええええ?!!!なんじゃ、なんじゃこりゃああああああ!?!?」

手にベッタリと蜂蜜が、そして床には香辛料と籾米の粒が大量にぶちまけられる。

イダも混乱して叫び始め、もはや収集など付きようはずもなかったのである。



―――混乱が収まるまでおよそ15分。

正気に戻った三人は肩で荒い息をつきながら、床にぶちまけられた香辛料や籾米、蜂蜜…

そして、それらについで現れたバターの材料と思われる牛乳やルーの元ネタと思われる小麦、

牛肉の塊に各種野菜など…

カレーの材料の掃除をしていた。いや、それは掃除というよりも収拾に近かった。何故ならば…

「…クミン、コリアンダー、それに胡椒に唐辛子…山椒…なんだこれは…見たことねえ。うわあ、うわあ…」

金の髪をかき乱して、ジェイガンはそれらを一粒一粒丁寧に拾い集めていた。

「まるで宝の山にゃ…この香辛料、多分、全部でカサス金貨3〜4枚になると思う」

グウェンは呆れた顔でそれを拾い集めるジェイガンを横目に見てそう言った。

「…だよ、ねえ。私も…見たことないのばっかりよ」

イダはそう言って心の中で「この世界では」と付け加えた。

彼女の知るかぎり、
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