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アセイミナイフ -びっくり!転生したら私の奥義は乗用車!?-
第2話「私、帰ってこれた」
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3については、転生の場合記憶を取り戻すまで使用できません。

  更に1の内容を覚えておくことはいずれの場合も出来ません。ご了承ください。



「…1の内容超気になるんですけど」

そう毒づくと、2と3について詳しく考えてみないといけない、と思った。

「2は簡単よね。あのとんでもない病気にかからなかったら生きれた分、若い時間が長い、と」

それだけで十分な気がするが、それはそれで嬉しかった。

「ジェイガンやグウェンと長く付き合えるのはいいかも。でも、お父さんたちとは…」

ちょっと悲しくなったけど、頭を振ってその考えを追い払い、続きを考えてみた。

「3…か。多分、私の持ち物入ってたりするのかな。うーん…いでよ、あのバッグ!中に私のが入ってたら!」

バシュッ

そう思った瞬間、コーラをおもいっきり振って蓋を開けた時のような音とともに、自分の手にバッグが

出現したことをイダは感じていた。

「お、お、おおおお…おお!」

声にならない驚きの声が上がる。いくら、ファンタジー世界の常識で10年以上生きてきたとはいえ、

その常識外の物体には、やはり驚いてしまうのだろう。

「マジカ…ありえん。と、とりあえず…私のノーパソ…出ろ!」

そう思いながら、バッグに手を突っ込み、取り出すと…そこには愛用のノートパソコンの姿があった。

間違いない。これはそういうものだ。生前の持ち物を取り出すためのものなのだ!

彼女はそう結論付けると、「これは…どんな使用条件があるのか、試してみないと」と呟き、ニパッと笑う。

「あの同意書には、「自分の人生を進め」と書いてあった。なら…やってみる。私は、みんなと一緒に生きたいから」

そうだ。次の願いはそれにしよう。みんなと一緒に生きる。それが私の最大の願いになるだろう。

それを心に刻んで、そして睡魔が彼女を襲ってくる。ノートパソコンの起動については明日にしよう。

どうせバッテリーは2時間も持たないし、ネットにもつながらないだろう。なら…

そこまでで彼女の意識は眠りの世界へと旅立っていった。



こうして、普通の宿の娘イダとしての彼女の生活は終わりを告げ、異世界からの転生者広場つくしにして

普通じゃない宿の娘イダの生活が始まった。



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